100均簡易トイレは災害時に足りる?ダイソー・セリア・キャンドゥを2026年徹底比較

目次

2026年11月現在、災害時の断水や停電に備えて、100円ショップの簡易トイレを購入する人にとって気になるのが「本当に非常時に使えるのか」「家族の1週間分を100均だけで用意できるのか」という問題だ。ダイソー、セリア、キャンドゥでは、110円(税込)の携帯トイレから、凝固剤と汚物袋がセットになった複数回分の商品まで、異なるタイプの製品が販売されている。

注目したいのは、経済産業省が推奨する備蓄目安が1人当たり35回分・1週間という点だ。110円の商品を1個購入しただけでは、災害時の備えとして十分とはいえない。商品ごとの使用回数、凝固剤の有無、排泄物を入れる袋、防臭対策まで確認する必要がある。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 商品比較: ダイソーは110円の携帯トイレ、セリアは凝固剤・内袋・外袋付きの携帯トイレ、キャンドゥは8回分550円の簡易トイレセットなどを確認できる。 - 備蓄目安: 経済産業省が示す基準は1人35回分・7日間。4人家族なら合計140回分が必要。 - 選び方: 100均商品は持ち歩き用や備蓄の補完に便利。家族全員の備蓄には、回数単位で管理できる防災用トイレも組み合わせたい。

【2026年最新】100均の簡易トイレはダイソー・セリア・キャンドゥで買える?

100均簡易トイレ

結論からいえば、100円ショップでも災害時に役立つ携帯トイレや簡易トイレ関連商品を購入できる。

ただし、3社の商品は同じ仕様ではない。尿専用の携帯袋、凝固剤入りのセット、複数回分の汚物処理キットなど、商品によって用途が異なる。

特に注意したいのは、商品名に「携帯トイレ」と書かれていても、必ずしも洋式便器に取り付けて使用するタイプとは限らないことだ。

ダイソーの簡易トイレは110円から

ダイソー:携帯できるトイレ

税込110円

ダイソーの公式ネットストアでは「携帯できるトイレ」という商品が確認できる。

- 価格:110円(税込)
- 内容量:1個入り
- JANコード:4550480839790
- 尿凝固剤:吸水性ポリマー
- 蓄尿袋:ポリエチレン・ポリプロピレン
- 用途:渋滞時、災害時、断水時、アウトドアなど

特徴は、尿凝固剤と蓄尿袋がセットになっていること。使用後は袋を閉じ、付属の持ち出し袋に入れて処理する仕様だ。

また、ダイソーには「片手でカンタン!携帯簡易トイレ」という別商品もあり、こちらは高吸水性樹脂を使用し、約350ccまで対応する仕様が確認できる。

同じ110円の商品でも容量や構造が異なるため、購入時には商品名とパッケージを確認したい。

なお、ダイソー公式ネットストアでは在庫状況の確認にログインが必要で、掲載されていることと近隣店舗に在庫があることは別問題だ。

セリアの携帯トイレはワイドタイプにも注目

セリア:携帯トイレ

税込110円

セリアでは、2026年4月29日に公開された商品紹介記事で、ワイドサイズの「携帯トイレ」が紹介されている。

確認できる商品情報は次のとおり。

- 商品名:携帯トイレ
- 価格:110円(税込)
- サイズ:約縦18×横38×マチ13.5cm
- JANコード:4968988874227
- セット内容:外袋・内袋・凝固剤

特徴は、外袋と内袋を組み合わせて使用する構造だ。

内袋を外袋にセットし、凝固剤を投入することで使用できる。専用の便座がなくても袋を自立させて使える構造になっている。

商品紹介記事では、水約500mlを使用した吸水テストも行われている。ただし、これは紹介者による試用結果であり、メーカーが保証する最大容量とは区別したい。

使用後は内袋を取り出して口を結び、外袋に戻して密閉する。さらに防臭性の高い袋に入れておけば、保管時の臭い対策を強化できる。

セリアの商品は、車内や防災リュックに入れておく携帯用としても検討しやすい。ただし、2026年4月の購入時点の商品情報であり、現在の全店舗での販売を保証するものではない。

キャンドゥは8回分セットが特徴

キャンドゥ:簡易トイレ8回分

税込550円

キャンドゥの公式ネットショップでは「簡易トイレ8回分」が掲載されている。

- 価格:550円(税込)
- 内容量:8回分
- JANコード:4978929357375
- 黒袋:8枚
- 白袋:2枚
- 凝固剤:8個

1回分ごとに汚物用の黒袋と凝固剤が用意されているため、単品の携帯トイレとは違い、複数回の使用を想定したセットだ。

550円で8回分という価格設定は、備蓄用として比較するときにも注目したい。

ただし、2026年11月1日に確認できる公式ネットショップの商品ページでは販売期間外の表示もある。掲載価格と実際の購入可能状況は分けて考える必要がある。

キャンドゥには「片手でかんたん!携帯簡易トイレ」や「携帯できるトイレ1個入」などの別商品も掲載されている。

【100均簡易トイレ比較】3社の商品・価格・凝固剤・処理袋を一覧で確認

ここでは、2026年に確認できた商品情報を整理する。

価格は税込。店舗での取扱状況・販売期間・在庫は変動する。

比較項目 ダイソー セリア キャンドゥ 代表商品 携帯できるトイレ 携帯トイレ 簡易トイレ8回分 価格 110円 110円 550円 使用回数 1回分 1回分 8回分 凝固剤 あり あり 8個 処理袋 蓄尿袋・持ち出し袋 内袋・外袋 黒袋8枚・白袋2枚 主な特徴 持ち歩きやすい尿用タイプ 自立式のワイドタイプ 複数回分をまとめて備蓄 確認上の注意 1回分の容量・用途を確認 店舗による取扱差 公式通販では販売期間外の表示あり

比較するときに見落としたくない3つのポイント

1. 尿専用か、大便にも対応するか

携帯トイレには尿専用の商品と、大小便に対応する商品がある。

ダイソーの「携帯できるトイレ」は、商品説明で尿を凝固させる用途が示されている。大便にも使えると思い込まず、用途を確認する必要がある。

2. 凝固剤だけでなく袋の枚数も見る

凝固剤が8個あっても、対応する汚物袋が8枚なければ8回分のセットとして完結しない。

また、内袋と外袋が別々に用意されている商品もある。セット内容を確認し、使用後の密閉まで考えておきたい。

3. 1回当たりの価格で比較する

単純な商品価格だけでなく、実際に何回使用できるかで比較することが大切だ。

この点では、キャンドゥの8回分550円という商品は、110円の単品商品とは異なる価格構造になっている。

【簡易トイレと携帯トイレの違い】凝固剤の仕組みも解説

100均の商品を選ぶ前に理解しておきたいのが、簡易トイレと携帯トイレの違いだ。

携帯トイレは既存の便器に取り付けるタイプが基本

携帯トイレは、一般的に既存の洋式便器に排泄物用の袋を取り付けて使うタイプだ。

便器そのものは自宅のものを利用するため、専用便座を持ち運ぶ必要がない。

一方、携帯トイレには手で持って使う尿専用タイプや、便器がない場所で使用する自立式の商品もある。

簡易トイレは便座を含むタイプもある

簡易トイレは、持ち運びできる便座や組み立て式の便器と、排泄物を受け止める袋などを組み合わせたタイプを指す。

経済産業省の災害用トイレに関する資料でも、簡易トイレと携帯トイレは異なる構成として整理されている。

種類 主な構造 使う場所
携帯トイレ 排泄物袋・凝固剤など 既存の便器や手持ち
簡易トイレ 便座・排泄物袋・凝固剤など 便器がない場所も想定
仮設トイレ 独立したトイレ設備 避難所・屋外など

この区別を知っておけば、110円の携帯袋を購入しただけで、便座まで確保できたと勘違いすることもない。

簡易トイレの凝固剤はどのような仕組み?

多くの簡易トイレでは、高吸水性ポリマーを利用した凝固剤や吸水シートが使われている。

その仕組みは、水分を吸収してポリマーが膨らみ、液体をゲル状に保持するというものだ。

基本的な流れは次のとおり。

1. 排泄物を袋の中に受け止める。
2. 製品の説明に従って凝固剤を投入する。
3. 凝固剤が水分を吸収する。
4. 排泄物を袋の中で安定した状態にする。
5. 袋の口を閉じて適切に保管・処分する。

ただし、凝固剤はすべての製品で同じではない。粉末タイプ、吸水シートタイプ、自然由来の吸収材を利用するタイプなどがある。

また、固まることと殺菌されることは別問題だ。

凝固剤を使ったからといって、排泄物に含まれる細菌がなくなるわけではない。手袋や手指消毒用品なども併せて備えておきたい。

日本トイレ研究所の吸収剤に関する解説資料でも、高吸水性ポリマーが主要な吸収材の一つとして説明されている。

【1人35回分が基準】100均簡易トイレの備蓄量と費用を計算

重要

100均の簡易トイレを災害対策として購入するなら、最も重視したいのが備蓄量だ。

経済産業省製造産業局生活製品課は、内閣府の広報誌「ぼうさい」で、災害用トイレの備蓄目安を1人当たり35回分・1週間と紹介している。

計算の根拠は、成人の平均的な排泄回数を1日5回として、7日分を確保するというものだ。

家族構成別の必要備蓄量

家族構成 1週間の必要回数
1人暮らし 35回
2人家族 70回
3人家族 105回
4人家族 140回
5人家族 175回

4人家族なら140回分という計算になる。

この数量を見れば、110円の商品を1個買っただけでは、災害時の備蓄として足りないことが分かる。

100均商品だけで35回分をそろえるといくら?

実際に、1人分の35回を確保する場合の費用を比較してみよう。

ダイソー・セリアの110円商品を1回分として計算

- 110円×35個=3,850円
- 2人分なら7,700円
- 4人分なら15,400円

キャンドゥの8回分550円セットで計算

- 550円×5セット=2,750円
- 合計40回分
- 5回分の余裕を確保できる

この比較では、キャンドゥの8回分セットが価格面で有利になる。

ただし、販売期間や店舗在庫、送料などは別途確認する必要がある。また、商品ごとに使用できる排泄物の種類や容量が異なるため、価格だけで決めることは避けたい。

4人家族なら140回分を目指す

キャンドゥの8回分セットを基準にすると、4人家族の140回分を確保するには18セット必要になる。

- 550円×18セット=9,900円
- 合計144回分
- 必要数140回分に対して4回分の余裕

ただし、これは商品が購入可能であり、表示された価格でそろえられる場合の単純計算だ。

また、実際には使用済みの袋を保管するための防臭袋や、手袋、ウェットティッシュなども必要になる。

なぜ7日分の備蓄が必要なのか

災害時には、建物や道路の被害だけでなく、上下水道の機能にも影響が及ぶ。

特に集合住宅では、上階で水を流した結果、排水管の損傷によって下階で汚水があふれる危険性もある。

東京都台東区が2026年4月28日に更新した防災情報でも、トイレの使用可否が確認できるまでは携帯トイレを使用するよう案内している。

また、経済産業省の資料では、災害用トイレの備蓄率が約20%にとどまっていたことも紹介されている。これは当該資料の公表時点の数字であり、2026年現在の最新調査値とは区別する必要がある。

トイレの備蓄は、食料や水と同じように、平常時から準備しておくべき生活インフラの一つなのだ。

【携帯トイレの使い方】処理袋・防臭袋まで準備する

簡易トイレは、購入して保管するだけでは十分ではない。

実際に災害が起きた際に、すぐ使用できる状態にしておくことが重要だ。

災害時に携帯トイレを使う基本手順

一般的な洋式便器に取り付けるタイプの場合、使用手順は次のとおり。

1. 便器に大きなポリ袋をかぶせる。 便器内の水で排便袋が濡れるのを防ぐ。
2. 便座を下ろして排便袋を取り付ける。 袋がずれないように広げる。
3. 通常どおり使用する。 立ったまま使用すると汚れや飛散の原因になるため注意する。
4. 説明書に従って凝固剤を投入する。 使用前に投入する製品もあるため、パッケージの指示を優先する。
5. 袋を取り外して密閉する。 中の空気を抜き、口をしっかり結ぶ。
6. 処理袋に入れて保管する。 ごみの収集が再開するまで衛生的に保管する。

台東区の2026年更新の案内でも、便器への袋の設置、凝固剤の使用、袋の密閉という流れが説明されている。

処理袋と防臭袋は別々に考える

100均の携帯トイレには、排泄物を入れる袋が付属している商品も多い。

しかし、処理袋が付いていることと、長期間の保管に適した防臭性能があることは同じではない。

特に災害時は、通常のごみ収集が数日以上停止する可能性がある。

準備しておきたいのは次の用品だ。


防臭袋

使用済みの排泄物袋をさらに包むために用意する。密閉性の高い製品を選ぶと、保管時の臭い対策に役立つ。


大きめのポリ袋

便器への取り付けや汚れ防止、処理袋の追加などに使用する。45Lサイズを複数用意しておくと便利。


ふた付き保管容器

使用済み袋を一時保管するために使う。直射日光を避け、子どもやペットが触れない場所を確保する。


使い捨て手袋・ウェットティッシュ

排泄物の処理や手指の清潔維持に役立つ。断水時にも使える衛生用品として備えておきたい。

使用済みの携帯トイレは、自治体のごみ処理ルールに従って廃棄する。収集が再開されるまでは二重袋やふた付き容器を利用して保管する方法が案内されている。

使用前に必ず確認したい注意点

地震直後は、便器が無事に見えても排水管が損傷している場合がある。

そのため、建物や自治体から使用可能と確認できるまでは、水洗トイレに通常どおり水を流さないことが大切だ。

また、凝固剤の量を自己判断で減らしたり、別の商品と混ぜたりすることも避けたい。

【100均簡易トイレの売り場・在庫】見つからないときの探し方

100均の簡易トイレは、店舗によって売り場が異なる場合がある。

商品によっては防災用品として陳列されている一方、旅行やアウトドア関連の商品として扱われることもある。

探すべき売り場は主に4か所

- 防災用品・防犯用品コーナー
- トラベル用品コーナー
- アウトドア・レジャー用品コーナー
- 衛生用品・介護用品コーナー

ダイソー公式ネットストアの「携帯できるトイレ」は靴・トラベル・雨具のカテゴリーに掲載されている。

キャンドゥの簡易トイレは防犯・防災関連の商品として掲載されているものもある。

一方、セリアは店舗によって売り場や品ぞろえが異なるため、店員に商品名やJANコードを伝えると探しやすい。

在庫切れの場合はどうする?

防災用品は、台風や地震の報道後に購入が集中することがある。

店頭で見つからない場合は、次の順番で確認したい。

1. 公式ネットストアで商品名を検索する。
2. JANコードを控えて店舗に問い合わせる。
3. 近隣店舗の在庫を確認する。
4. 100均以外のホームセンターや防災用品専門店も検討する。

特に、1回分の携帯トイレと8回分のセットでは、必要な購入個数が大きく変わる。

商品名だけで探すのではなく、使用回数や凝固剤、袋の枚数まで確認することが大切だ。

100均商品と専門の防災用トイレを組み合わせる

100均商品は、価格の安さと手軽さが魅力だ。

一方、家族全員の7日分を用意する場合、商品の在庫や必要数量、長期保管時の防臭対策まで考える必要がある。

そのため、次のような組み合わせが現実的だ。

- 車内や外出用:100均の携帯トイレ
- 防災リュック用:個包装の携帯トイレ
- 自宅の備蓄用:複数回分の防災用トイレセット
- 追加備蓄用:凝固剤、汚物袋、防臭袋

100均だけにこだわるのではなく、必要な回数を確保できるかどうかを基準にしたい。

【よくある質問】100均簡易トイレに関するFAQ

Q1:100均の簡易トイレだけで災害時の備えは十分ですか?

A1:1人35回分、家族4人なら140回分を確保できれば、経済産業省が示す1週間の数量目安を満たせる。ただし、商品の用途や凝固剤、処理袋の有無、防臭対策まで確認する必要がある。

Q2:ダイソーの携帯トイレは大便にも使えますか?

A2:商品によって異なる。ダイソーの「携帯できるトイレ」は尿を凝固させる用途の商品として説明されているため、大便用として使用できるとは限らない。必ずパッケージの使用目的を確認したい。

Q3:セリアの携帯トイレには凝固剤が付いていますか?

A3:2026年4月に紹介されたワイドタイプの商品には、外袋・内袋・凝固剤が付属している。購入時にはセット内容と店舗在庫を確認すること。

Q4:キャンドゥの簡易トイレ8回分はいくらですか?

A4:公式ネットショップ掲載価格は550円(税込)。黒袋8枚、白袋2枚、凝固剤8個のセットだ。ただし、確認時点では販売期間外の表示があるため、実際の購入可能状況は店舗などで確認したい。

Q5:簡易トイレの凝固剤だけを備蓄しても大丈夫ですか?

A5:凝固剤だけでは排泄物を受け止める袋が不足する。対応する汚物袋と組み合わせ、使用後に密閉できる処理袋も準備する必要がある。

Q6:災害用トイレは何日分を用意すればよいですか?

A6:経済産業省が示す目安は1人当たり35回分・7日間。最低3日分から備え始め、可能であれば1週間分を確保することが望ましい。

まとめ:100均簡易トイレは補助用ではなく備蓄計画の一部として活用する

2026年の100均簡易トイレを比較すると、ダイソーは110円の携帯用商品、セリアは外袋・内袋・凝固剤付きのワイドタイプ、キャンドゥは8回分550円のセットなど、それぞれ異なる特徴がある。

価格だけを比較すれば、複数回分をまとめたキャンドゥの商品は魅力的だ。一方、ダイソーやセリアの単品商品は、車内や防災リュックに入れておく用途に向いている。

しかし、災害対策で最も重要なのは、商品を何個買ったかではなく、家族全員が何回使用できるだけの備蓄を確保したかという点だ。

経済産業省が示す1人35回分という目安に照らすと、4人家族なら140回分が必要になる。さらに、防臭袋、ポリ袋、手袋、ウェットティッシュ、保管容器も準備しておきたい。

【プロの結論】

100均の簡易トイレは、価格を抑えて災害への備えを始める有効な選択肢だ。ただし、1回分の商品だけで1週間の備蓄を完成させるのは、購入個数も保管スペースも大きくなる。

おすすめは、100均の商品を携帯用・補助用として活用し、自宅には必要回数を明確に管理できる複数回分の防災用トイレを備える方法だ。

災害発生後に困ってから購入するのではなく、普段の買い物の中で少しずつ必要数量をそろえておく。トイレの備蓄は、食料や水と同じく、家族の健康と生活を守るための準備なのである。