【大会データを徹底比較】開催日・距離・区間数・出場条件の違い
2大会を見分ける最も簡単な方法は、開催地と出場単位を確認することです。大学名で競うのが仙台の全日本大学女子駅伝、都道府県名で競うのが京都の全国女子駅伝です。
| 比較項目 | 全日本大学女子駅伝 | 皇后盃全国女子駅伝 |
|---|---|---|
| 正式名称 | 全日本大学女子駅伝対校選手権大会 | 全国都道府県対抗女子駅伝競走大会 |
| 2026年の大会 | 第44回 | 第44回 |
| 開催日 | 2026年10月25日 | 2026年1月11日 |
| 開催地 | 宮城県仙台市 | 京都府京都市 |
| 出場単位 | 大学チーム | 47都道府県代表 |
| 2026年の距離 | 38.0km | 42.195km |
| 区間数 | 6区間 | 9区間 |
| 優勝チーム | 名城大学 | 大阪府 |
| 優勝記録 | 2時間2分21秒 | 2時間18分19秒 |
| 優勝回数 | 名城大学9回目 | 大阪府5回目 |
| 次回大会 | 第45回大会 | 2027年1月17日 |
仙台の大学駅伝は6区間38km

全日本大学女子駅伝は、弘進ゴムアスリートパーク仙台を発着点とする周回・折り返しを含むコースです。2026年大会の区間構成は次のとおりでした。
- 1区:6.6km
- 2区:4.0km
- 3区:5.8km
- 4区:4.8km
- 5区:9.2km
- 6区:7.6km
最長区間は5区の9.2kmです。ここでは各校の主力選手やスタミナに優れたランナーの起用が重要になります。5区で大きく順位が変わる可能性もあり、終盤の6区につなぐまでのチーム戦略が見どころです。
京都の全国女子駅伝は9区間42.195km
全国女子駅伝は、京都市内を巡るフルマラソンと同じ42.195kmを9人でつなぎます。
2027年の第45回大会でも、たけびしスタジアム京都をスタート・フィニッシュ地点とするコースが予定されています。
各区間の距離は以下のとおりです。
- 1区:6km
- 2区:4km
- 3区:3km
- 4区:4km
- 5区:4.1075km
- 6区:4.0875km
- 7区:4km
- 8区:3km
- 9区:10km
特徴的なのは3区と8区に中学生が出場することです。高校生や大学生、実業団選手などと一緒にタスキをつなぐため、将来の長距離界を担う若手選手の活躍にも注目が集まります。
9区は10kmの最長区間。最後のアンカーには実業団や大学の実力者が配置されることも多く、最終盤まで優勝争いが続く展開が魅力です。
【出場資格とシード権】大学女子駅伝に出場するには?
全日本大学女子駅伝は、希望すればどの大学でも出場できる大会ではありません。日本学生陸上競技連合の会員資格や地区選考、前回大会の順位などに基づいて出場チームが決まります。
2026年大会の出場枠
第44回大会の参加資格では、2026年度の日本学生陸上競技連合普通会員であることが基本条件でした。
出場枠は主に次の3種類です。
- シード枠:前回大会の上位8大学に与えられる参加資格。
- 地区代表枠:北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、九州の各地区学連による選考枠。
- 5000m記録枠:対象期間中の選手6人の5000m記録の合計によって選ばれる枠。
2026年大会の地区代表枠は、北海道1、東北1、関東6、北信越1、東海1、関西3、中国四国1、九州1の計15チーム。これに前回大会のシード8チームと、5000m記録による2チームを加える仕組みでした。
なお、出場チーム数は大会直前の変更もあり、最終的にはオープン参加の東北学連選抜を含む27チームがレースに参加しました。
2026年大会のシード権を獲得した8大学
2026年10月25日の第44回大会では、上位8大学が2027年の第45回大会のシード権を獲得しました。
- 1位:名城大学
- 2位:大東文化大学
- 3位:城西大学
- 4位:東北福祉大学
- 5位:順天堂大学
- 6位:筑波大学
- 7位:日本体育大学
- 8位:大阪学院大学
9位の立命館大学は2時間7分15秒、10位の東洋大学は2時間7分18秒でした。上位8校にわずかに届かなかった大学にとって、来年は地区予選から出場権を争う可能性があります。
また、2026年大会の9位から17位までの結果は、次回大会の地区別成績枠にも影響します。単に個々の大学が何位だったかだけでなく、各地区の代表枠を左右する点も大学駅伝の特徴です。
都道府県対抗女子駅伝の出場資格は?
全国女子駅伝は、各都道府県が代表チームを編成して出場します。大学単位のシード権ではなく、都道府県ごとの選手選考によってチームが構成されます。
中学生、高校生、一般選手が参加することが大会の大きな特色です。ふるさと制度による選手登録もあり、現在の所属先だけでなく、出身地とのつながりもチーム編成に関係します。
つまり、大学駅伝のシード権と全国女子駅伝の代表選考は、そもそも制度の目的が異なります。両者を同じ出場資格で比較するのは適切ではありません。
【歴代優勝校・優勝チーム】名城大学と京都府が残した実績
女子駅伝の歴史を振り返ると、大学対抗では名城大学や立命館大学、都道府県対抗では京都府、大阪府、兵庫県などが強さを示してきました。
全日本大学女子駅伝の歴代優勝校
日本テレビの歴代優勝校記録によると、大学女子駅伝では立命館大学と名城大学が長く優勝争いをリードしてきました。
特に名城大学は2017年から2023年まで7連覇を達成。2024年に立命館大学、2025年に城西大学が優勝した後、2026年に再び頂点に立ちました。
主な近年の優勝校は次のとおりです。
- 2017年:名城大学
- 2018年:名城大学
- 2019年:名城大学
- 2020年:名城大学
- 2021年:名城大学
- 2022年:名城大学
- 2023年:名城大学
- 2024年:立命館大学
- 2025年:城西大学
- 2026年:名城大学
2026年の優勝によって、名城大学は通算9回目の日本一となりました。過去の優勝実績を見ても、同大学が女子長距離界で築いてきた競争力の高さが分かります。
全国女子駅伝の歴代優勝チーム
全国都道府県対抗女子駅伝では、京都府が歴代最多の優勝回数を誇ります。2026年大会までの集計では、京都府が19回、大阪府が5回、兵庫県が4回、千葉県が3回です。
京都府は開催地としての強みもあり、長年にわたり安定した成績を残してきました。大阪府は2026年の優勝で通算5回目となり、歴代2位に位置しています。
近年の優勝チームを並べると、地域ごとの勢力図の変化も見えてきます。
- 2019年:愛知県
- 2020年:京都府
- 2021年:新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止
- 2022年:京都府
- 2023年:大阪府
- 2024年:宮城県
- 2025年:京都府
- 2026年:大阪府
京都府の安定した強さに対し、大阪府や宮城県などが優勝をつかむ展開も生まれています。全国女子駅伝は、地域の育成環境や選手層の変化を長期的に観察できる大会でもあります。
【区間賞・区間記録】2026年大会で輝いた選手たち
駅伝を楽しむうえで、総合順位と同じくらい注目したいのが区間賞です。各区間で最も速いタイムを記録した選手には区間賞が贈られます。
ただし、区間賞と歴代区間記録は別のものです。区間賞はその大会での区間1位を示し、区間記録は過去の大会を含めた最速記録を意味します。
2026年全日本大学女子駅伝の区間賞
- 1区・6.6km:今西紗世(帝京科学大学)20分57秒
- 2区・4.0km:近藤希美(名城大学)12分36秒・区間新記録
- 3区・5.8km:本澤美桜(城西大学)18分54秒
- 4区・4.8km:石川苺(城西大学)15分41秒
- 5区・9.2km:木村真桜(名城大学)28分50秒
- 6区・7.6km:橋本和叶(名城大学)24分45秒
名城大学は2区、5区、6区で区間賞を獲得しました。特に近藤希美選手の2区12分36秒は区間新記録です。
また、城西大学も3区と4区で区間賞を獲得。総合優勝こそ逃したものの、個々の選手の走力では強さを見せました。
2026年全国女子駅伝の区間賞
京都で開催された第44回大会では、9区間それぞれで異なる選手が区間賞を獲得しています。
- 1区・6km:田畑陽菜(長野)19分28秒
- 2区・4km:田中希実(兵庫)12分14秒
- 3区・3km:太田葵(愛知)9分20秒
- 4区・4km:芦田和佳(京都)12分43秒
- 5区・4.1075km:村井和果(大阪)13分11秒
- 6区・4.0875km:田谷玲(大阪)12分54秒
- 7区・4km:河村璃央(大阪)12分25秒
- 8区・3km:金田陽愛(静岡)10分10秒
- 9区・10km:樺沢和佳奈(大阪)31分57秒
大阪府は5区、6区、7区で区間賞を獲得しました。中盤の高校生選手たちが好走したことも、優勝を支える大きな要素となりました。
一方、兵庫県の田中希実選手は2区で12分14秒を記録。長距離界を代表する実力者が都道府県代表として走ることも、この大会の魅力です。
なお、全国女子駅伝の9区には福士加代子さんが2004年に記録した30分52秒という区間記録が残っています。2026年大会の9区区間賞31分57秒とは別の記録であり、歴代記録と当年の区間賞を混同しないことが大切です。
【2026年・2027年のテレビ中継】NHKと日本テレビの放送情報
女子駅伝をテレビで観戦する場合、どちらの大会なのかによって放送局が異なります。大学大会は日本テレビ系列、全国女子駅伝はNHKが中継を担当しています。
2026年全日本大学女子駅伝の放送
第44回全日本大学女子駅伝は、2026年10月25日に日本テレビ系列で全国生中継されました。
- 番組名:スターツスポーツスペシャル 第44回全日本大学女子駅伝
- 放送局:日本テレビ系列
- 放送時間:12時~14時35分
- スタート:12時10分
- 放送規模:全国28局ネット
- ライブ配信:TVerで無料ライブ配信
日本テレビの公式番組情報では、事前番組や直前番組も案内されていました。レース当日は、名城大学や大東文化大学、城西大学などの優勝候補に注目が集まりました。
2026年全国女子駅伝の放送
2026年1月11日の第44回全国女子駅伝は、NHK総合テレビとNHKラジオ第1で生中継されました。
- 放送局:NHK総合テレビ
- ラジオ:NHKラジオ第1
- 放送開始:12時15分
- レース開始:12時30分
- 配信:NHK ONEで同時配信・見逃し配信
2026年の大阪府の逆転優勝をテレビで見た人にとっては、最後のアンカー勝負が印象に残るレースだったはずです。
2027年1月17日の第45回全国女子駅伝はNHKで中継予定
次回の皇后盃第45回全国都道府県対抗女子駅伝は、2027年1月17日(日)12時30分スタートです。
大会公式サイトのFAQでは、NHK総合テレビとNHKラジオ第1で12時15分から生中継を予定していると案内されています。NHK ONEでの同時配信・見逃し配信も予定されています。
開催地は京都市のたけびしスタジアム京都。全9区間、42.195kmのコースで47都道府県が優勝を争います。
2026年に優勝した大阪府が連覇を果たすのか、歴代最多優勝を誇る京都府が地元で巻き返すのか。兵庫県や長野県などの上位チームにも注目したいところです。
【よくある質問】全日本女子駅伝に関するFAQ
Q1:全日本女子駅伝と全日本大学女子駅伝は同じ大会ですか?
A1:厳密には別の大会です。全日本大学女子駅伝は大学チームによる対抗戦で、宮城県仙台市で6区間38kmを走ります。一方、皇后盃全国女子駅伝は47都道府県の代表による対抗戦で、京都市で9区間42.195kmを走ります。
Q2:2026年の全日本大学女子駅伝の優勝校はどこですか?
A2:名城大学です。2026年10月25日の第44回大会で2時間2分21秒の大会新記録を樹立し、3年ぶり9回目の優勝を達成しました。
Q3:2026年の皇后盃全国女子駅伝で優勝したのはどこですか?
A3:大阪府です。2026年1月11日の第44回大会で2時間18分19秒を記録し、3年ぶり5回目の優勝を果たしました。2位の兵庫県とは9秒差でした。
Q4:次回の全国女子駅伝はいつ開催されますか?
A4:第45回全国都道府県対抗女子駅伝は2027年1月17日(日)12時30分にスタート予定です。京都市のたけびしスタジアム京都が発着点となります。
Q5:全日本大学女子駅伝のシード権は何位までですか?
A5:原則として前回大会の上位8大学にシード権が与えられます。2026年大会では名城大学、大東文化大学、城西大学、東北福祉大学、順天堂大学、筑波大学、日本体育大学、大阪学院大学が獲得しました。
Q6:全国女子駅伝は何区間で開催されますか?
A6:9区間、総距離42.195kmです。中学生区間が3区と8区に設けられており、中学生から社会人まで幅広い年代の選手がタスキをつなぎます。
Q7:2026年の女子駅伝はどのテレビ局で放送されましたか?
A7:全日本大学女子駅伝は日本テレビ系列で全国生中継され、TVerでも無料ライブ配信されました。全国女子駅伝はNHK総合テレビとNHKラジオ第1で生中継され、NHK ONEでも配信されました。
まとめ:2027年の女子駅伝は大阪の連覇と名城大学の王座に注目
2026年の女子駅伝は、大学対抗と都道府県対抗の両方で印象的な優勝が生まれました。
仙台で開催された第44回全日本大学女子駅伝では、名城大学が2時間2分21秒の大会新記録を樹立。3年ぶり9回目の優勝で、大学女子駅伝の強豪としての存在感を改めて示しました。
京都の第44回全国女子駅伝では、大阪府が2時間18分19秒で優勝。1区31位からの巻き返しを実現し、3年ぶり5回目の日本一を手にしました。
この2大会を比較すると、女子駅伝の魅力は単純な走力だけでは測れないことが分かります。大学駅伝では選手の配置やシード権をめぐる競争があり、都道府県対抗では中学生から社会人までの世代間連携と地域の育成力が結果を左右します。
2027年1月17日の第45回全国女子駅伝では、大阪府の連覇、京都府の地元優勝、兵庫県や長野県の巻き返しが見どころです。大学駅伝についても、2026年に大会新記録を打ち立てた名城大学を中心に、各校の勢力図がどう変わるのか注目されます。
大会名、開催地、出場チーム、区間数を確認すれば、検索時に混同しやすい「全日本女子駅伝」の情報も正確に整理できます。2027年の新たなタスキリレーに向けて、2026年の記録と各チームの戦いを振り返っておきたいところです。