【幕内優勝の結果】霧島が14場所ぶり3度目の賜杯を獲得
2026年春場所の主役は、東関脇で土俵に上がった霧島だった。最終成績は12勝3敗。2023年九州場所以来、14場所ぶりとなる3度目の幕内優勝を達成した。
日本相撲協会の公式記録によると、霧島は初日からの序盤戦を1勝1敗でスタートした後、3日目から連勝を重ねた。11日目には豪ノ山を破って10勝1敗とし、単独トップに浮上。豊昇龍ら上位陣との対戦でも存在感を示し、優勝争いをリードした。
大きな転機となったのは14日目だ。霧島は大関・安青錦に下手投げで敗れたものの、追いかけていた豊昇龍と琴勝峰もそろって敗戦。この結果、3敗力士がいなくなり、霧島の優勝が千秋楽を待たずに決まった。
霧島の優勝を支えた11連勝

特筆すべきは、序盤の黒星を引きずらず、3日目から13日目まで11連勝を記録したことだ。勝ち星を積み重ねる過程で、優勝争いの主導権を自らの手に引き寄せた。
霧島は千秋楽の大関・琴櫻戦では押し出しで敗れた。それでも14日目に優勝が確定していたため、最終的な12勝3敗という成績で賜杯を手にした。千秋楽の敗戦によって優勝が取り消されることはない。
スポニチの報道では、霧島は直近3場所で34勝を挙げ、大関復帰をめぐる評価にも注目が集まった。優勝という実績に加え、安定した勝ち星を続けられるかが、その後の番付を考えるうえでも焦点となった。
【春場所三賞受賞者】殊勲賞・敢闘賞・技能賞の4人を紹介
2026年三月場所の三賞は、殊勲賞1人、敢闘賞2人、技能賞1人の計4人が受賞した。優勝した霧島だけでなく、平幕から好成績を残した琴勝峰や藤青雲、技能賞を獲得した藤ノ川の活躍も印象に残る。
日本相撲協会の三賞力士公式記録に掲載された受賞者と成績は次のとおりだ。
2026年春場所の三賞一覧
- 殊勲賞:霧島(東関脇)12勝3敗
優勝を果たし、横綱・大関陣との戦いでも存在感を示した。殊勲賞は初受賞。
- 敢闘賞:琴勝峰(西前頭5枚目)11勝4敗
平幕上位で好成績を残し、優勝争いにも加わった。
- 敢闘賞:藤青雲(西前頭13枚目)10勝5敗
新入幕の場所で二桁勝利を達成し、敢闘賞を獲得。
- 技能賞:藤ノ川(東前頭2枚目)8勝7敗
上位力士との対戦を経験しながら勝ち越し、技能賞に選ばれた。
今回の三賞で注目したいのは、優勝力士だけでなく、異なる番付の力士がそれぞれ評価された点だ。琴勝峰は11勝4敗という好成績で敢闘賞を獲得。藤青雲は新入幕で10勝を挙げ、藤ノ川は勝ち越しを決めて技能賞を受賞した。
三賞は単純な勝ち星の多さだけで決まるものではない。殊勲賞は横綱や大関を破るなどの殊勲、敢闘賞は場所を通じた奮闘、技能賞は技術面での優れた相撲が評価の対象となる。今回の受賞者を見ると、それぞれ異なる形で春場所を盛り上げたことが分かる。
【2026年幕内星取表】全42力士の最終成績を東西別に一覧
春場所の幕内は、横綱・豊昇龍が11勝4敗、関脇・霧島が12勝3敗で優勝、大関・琴櫻が10勝5敗という結果になった。
以下は東西の番付順に整理した幕内42力士の最終成績だ。三賞受賞者には賞名を付記している。休場した力士については休場日数も含めて掲載した。
幕内全42力士の成績一覧
| 番付 | 東の力士・成績 | 西の力士・成績 |
|---|---|---|
| 横綱 | 豊昇龍 11勝4敗 | 大の里 0勝4敗11休 |
| 大関 | 安青錦 7勝8敗 | 琴櫻 10勝5敗 |
| 関脇 | 霧島 12勝3敗 優勝・殊勲賞 |
高安 7勝8敗 |
| 小結 | 若元春 3勝12敗 | 熱海富士 9勝6敗 |
| 前頭筆頭 | 若隆景 8勝6敗1休 | 義ノ富士 7勝8敗 |
| 前頭2枚目 | 藤ノ川 8勝7敗 技能賞 |
美ノ海 4勝11敗 |
| 前頭3枚目 | 平戸海 7勝8敗 | 王鵬 7勝8敗 |
| 前頭4枚目 | 大栄翔 7勝8敗 | 隆の勝 9勝6敗 |
| 前頭5枚目 | 阿炎 4勝6敗5休 | 琴勝峰 11勝4敗 敢闘賞 |
| 前頭6枚目 | 一山本 9勝6敗 | 阿武剋 1勝6敗8休 |
| 前頭7枚目 | 欧勝馬 6勝9敗 | 伯乃富士 5勝6敗4休 |
| 前頭8枚目 | 宇良 5勝10敗 | 正代 8勝7敗 |
| 前頭9枚目 | 時疾風 5勝10敗 | 玉鷲 5勝10敗 |
| 前頭10枚目 | 豪ノ山 10勝5敗 | 狼雅 5勝10敗 |
| 前頭11枚目 | 獅司 6勝9敗 | 欧勝海 5勝10敗 |
| 前頭12枚目 | 朝紅龍 9勝6敗 | 朝乃山 8勝7敗 |
| 前頭13枚目 | 翔猿 6勝9敗 | 藤青雲 10勝5敗 敢闘賞 |
| 前頭14枚目 | 千代翔馬 10勝5敗 | 錦富士 9勝6敗 |
| 前頭15枚目 | 翠富士 0勝0敗15休 | 御嶽海 8勝7敗 |
| 前頭16枚目 | 朝白龍 10勝5敗 | 金峰山 9勝6敗 |
| 前頭17枚目 | 藤凌駕 7勝8敗 | 琴栄峰 9勝6敗 |
星取表から分かる春場所の注目ポイント
最も目立つのは、霧島の12勝3敗と豊昇龍、琴勝峰の11勝4敗だ。優勝力士と追走した2人の差はわずか1勝であり、終盤まで優勝争いが続いたことを示している。
また、琴櫻は10勝5敗、豪ノ山と藤青雲、千代翔馬、朝白龍も10勝5敗を記録した。優勝争いの中心ではなかった力士にも、二桁勝利という明確な成果があった。
一方、若元春は3勝12敗と大きく負け越した。大関経験者の安青錦も7勝8敗で負け越しとなり、上位陣にとっては明暗が分かれる場所だった。
なお、星取表の「休」は休場日数を示す。たとえば若隆景の8勝6敗1休は、15日間のうち1日を休んだ成績だ。休場を伴う成績と通常の15日間の取組を完遂した成績は区別して見る必要がある。
【千秋楽の取組結果】霧島は琴櫻に敗れるも優勝は揺るがず
2026年3月22日の千秋楽は、すでに優勝を決めた霧島が大関・琴櫻と対戦した。立ち合いから琴櫻に右上手を許し、土俵際まで押し込まれて押し出しで敗戦。霧島は14日目の安青錦戦に続く黒星となった。
ただし、優勝は前日に確定している。千秋楽の一番は優勝決定戦ではなく、最終的な成績を左右する通常の取組だった。霧島は12勝3敗で場所を終えた。
千秋楽の上位注目取組
豊昇龍対安青錦では、豊昇龍が掛け投げで勝利した。豊昇龍は11勝4敗、安青錦は7勝8敗となり、大関の安青錦は自身初の負け越しを記録した。
霧島対琴櫻では、琴櫻が押し出しで勝利。琴櫻は10勝5敗で場所を終え、優勝力士の霧島に千秋楽の黒星をつけた。
琴勝峰も11勝4敗という好成績で春場所を締めくくった。優勝には届かなかったものの、敢闘賞を受賞し、今場所の活躍を数字と評価の両面で残した。
千秋楽の結果については、日本相撲協会の取組映像やスポーツナビの取組記録でも確認できる。特に霧島と琴櫻の一番は、優勝決定後の最終戦として注目された。
【十両以下の各段優勝】出羽ノ龍・和歌ノ富士・生田目らが栄冠
幕内以外でも、2026年春場所は各段で力士たちが優勝を争った。日本相撲協会が公表した各段優勝の記録によると、十両から序ノ口まで、それぞれ異なる力士が優勝を果たしている。
令和8年三月場所・各段優勝力士
十両優勝:
11勝4敗
東十両10枚目・出羽海部屋
優勝決定戦で若ノ勝を寄り切り、十両の頂点に立った。
幕下優勝:
7勝0敗
東幕下28枚目・春日野部屋
全勝で幕下優勝を達成した。
三段目優勝:
7勝0敗
西三段目3枚目・二子山部屋
全勝で三段目の優勝を決めた。
序二段優勝:
7勝0敗
西序二段8枚目・伊勢ヶ濱部屋
序二段でも全勝優勝が生まれた。
序ノ口優勝:
6勝1敗
西序ノ口12枚目・中村部屋
6勝1敗で序ノ口優勝を獲得した。
特に幕下の和歌ノ富士と三段目の生田目は、どちらも7戦全勝という申し分のない成績を残した。十両の出羽ノ龍は11勝4敗で、優勝決定戦まで勝ち上がってタイトルを獲得している。
各段の優勝記録は、幕内の優勝争いとは別の角度から大相撲を楽しめるデータだ。幕内だけでなく、下位の番付から上を目指す力士たちの成長にも注目したい。
【大の里の休場と春場所の見どころ】上位陣の明暗を分析
2026年春場所で大きな影響を与えた出来事の一つが、横綱・大の里の途中休場だった。
大の里は0勝4敗11休で場所を終える
大の里は初日から若隆景、熱海富士、藤ノ川に敗れて3連敗。4日目の3月11日から休場した。日本相撲協会に提出された診断書の病名は左肩関節脱臼で、3週間の安静加療を要する見込みとされた。
大の里の最終成績は0勝4敗11休。4日目の対戦相手だった義ノ富士は不戦勝となった。休場によって11日間の取組を残したまま春場所を終えることになった。
大の里の休場は、優勝争いの構図にも影響した。横綱が序盤から土俵を離れたことで、豊昇龍や霧島、琴勝峰らの戦いが相対的に目立つ展開となった。
ただし、休場を単なる成績不振として捉えるのは正確ではない。左肩の負傷という身体的な問題があり、診断書も提出されている。横綱としての責任と、負傷を抱えた状態で相撲を続けるリスクの間で判断が必要な状況だった。
春場所で明暗が分かれた上位陣
大の里だけでなく、大関陣にも厳しい結果が出た。安青錦は7勝8敗で負け越し、来場所はカド番となる。一方、琴櫻は10勝5敗で勝ち越し、千秋楽には優勝した霧島にも勝利した。
豊昇龍は11勝4敗で横綱としての存在感を示し、霧島は関脇の地位で優勝を達成。上位陣の成績を並べると、番付の高さだけでは場所の結果を予測できないことが分かる。
【プロの結論】春場所の結果を評価する3つの視点
今回の春場所を理解するには、次の3点を分けて考えると分かりやすい。
第一に、優勝決定日と千秋楽の結果は別のものだ。霧島は14日目に優勝を確定させ、千秋楽では敗れている。最終日の勝敗だけを見て優勝の価値を判断すると、場所全体の展開を見誤る。
第二に、三賞は成績だけでなく相撲内容を評価する制度だ。琴勝峰の11勝4敗、藤青雲の10勝5敗、藤ノ川の8勝7敗は、単なる勝ち越し・二桁勝利という数字にとどまらず、それぞれの賞の評価につながった。
第三に、休場と負け越しは区別して確認する必要がある。大の里の0勝4敗11休と、安青錦の7勝8敗は、同じように厳しい数字に見えても背景が異なる。星取表の勝敗だけでなく、休場日数や診断書などの情報も合わせて見ることで、力士の状態をより正確に理解できる。
春場所の最大の収穫は、霧島が関脇の地位から12勝を挙げ、優勝という明確な結果を残したことだ。豊昇龍や琴勝峰も11勝4敗で続き、上位争いの厚みを示した。2026年の大相撲を振り返る際にも、春場所は霧島の復活を象徴する重要な場所として記憶される。
【大相撲春場所の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年大相撲春場所の優勝力士は誰ですか?
A1:関脇・霧島です。12勝3敗で、14場所ぶり3度目の幕内優勝を達成しました。優勝は千秋楽前の14日目に決まりました。
Q2:2026年春場所で豊昇龍と琴勝峰は何勝何敗でしたか?
A2:横綱・豊昇龍と前頭5枚目・琴勝峰は、ともに11勝4敗でした。琴勝峰は敢闘賞も受賞しています。
Q3:2026年春場所の三賞受賞者は誰ですか?
A3:殊勲賞は霧島、敢闘賞は琴勝峰と藤青雲、技能賞は藤ノ川です。合計4人が受賞しました。
Q4:十両以下の優勝力士は誰ですか?
A4:十両は出羽ノ龍、幕下は和歌ノ富士、三段目は生田目、序二段は旭富士、序ノ口は阿龍です。
Q5:大の里の春場所の成績と休場理由は何ですか?
A5:0勝4敗11休です。初日から3連敗した後、左肩関節脱臼のため4日目から休場しました。
まとめ:2026年春場所は霧島の復活と上位陣の競争が焦点
2026年の大相撲春場所は、関脇・霧島が12勝3敗で優勝し、14場所ぶりに賜杯を手にした場所となった。豊昇龍と琴勝峰は11勝4敗で続き、三賞では霧島、琴勝峰、藤青雲、藤ノ川の4人が評価された。
十両以下では出羽ノ龍、和歌ノ富士、生田目、旭富士、阿龍が各段優勝を達成。幕内の優勝争いだけでなく、下位の番付でも見逃せない成果が生まれている。
一方、大の里の左肩負傷による休場や、安青錦の負け越しなど、上位陣には課題も残った。千秋楽に霧島が敗れても優勝は変わらず、最終成績と優勝決定のタイミングを分けて見ることが、春場所の結果を正しく理解するポイントとなる。
霧島の優勝、豊昇龍の11勝、琴勝峰の敢闘賞、そして各段で生まれた全勝優勝。2026年三月場所は、ベテランと若手、横綱と関脇、幕内と下位の力士たちがそれぞれの立場で結果を残した15日間だった。