【襲名の経緯】市川海老蔵から十三代目市川團十郎へ

目次

市川新之助の名前を理解するには、父親である市川團十郎の芸歴を振り返る必要があります。

現在の十三代目市川團十郎白猿は、もともと七代目市川新之助、そして十一代目市川海老蔵という名前で活動していました。

父・市川團十郎の襲名年表

市川團十郎息子
年月 出来事 名跡・内容
1977年12月 東京都に誕生 本名・堀越寶世
1983年5月 初御目見得 歌舞伎座『源氏物語』
1985年5月 初舞台 七代目市川新之助
2004年5月 襲名 十一代目市川海老蔵
2022年5月 襲名発表 十三代目團十郎への襲名が公表
2022年10月31日 顔寄せ手打式 團十郎襲名の節目
2022年11月 襲名 十三代目市川團十郎白猿

成田屋の公式プロフィールによると、父親は1977年12月6日生まれ。1985年に七代目市川新之助として初舞台を踏み、2004年5月に十一代目市川海老蔵を襲名しました。

その後、2022年に十三代目市川團十郎白猿となっています。

なぜ團十郎襲名は2022年まで延期された?

実は、十三代目團十郎の襲名は当初、2020年5月に予定されていました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で公演計画が変更され、襲名披露は延期となりました。

2022年5月31日、松竹から同年11月の襲名披露公演が発表されます。

この発表では、父親だけでなく、長男の堀越勸玄さんも八代目市川新之助を襲名することが明らかになりました。

2022年10月31日には歌舞伎座で顔寄せ手打式が行われ、翌11月から十三代目市川團十郎白猿としての襲名披露興行が始まりました。

十三代目の「白猿」という文字には、先人に及ばないという謙虚な気持ちが込められたと報じられています。

つまり、2022年は父親が團十郎という大名跡を継ぎ、息子が新之助という名前で新たな歩みを始めた、成田屋にとって大きな節目だったのです。

【成田屋の伝統】八代目市川新之助という名前に込められた意味

歌舞伎では、俳優が芸名を代々受け継ぐ仕組みを「襲名」と呼びます。

一般的な芸能界の芸名変更とは異なり、名前とともに家の芸や舞台上の役割、観客からの期待も受け継ぐ点が特徴です。

市川團十郎と市川新之助は別の名跡

ここで間違えやすいのが、父親と息子の名前の関係です。

人物 過去・現在の名跡 現在の立場
父親 七代目市川新之助→十一代目市川海老蔵→十三代目市川團十郎 現在の團十郎
息子 堀越勸玄→八代目市川新之助 成田屋の次世代

父親も若いころに市川新之助を名乗っていました。

そのため、父親が七代目、息子が八代目というつながりがあります。

ここでいう「八代目」は、市川新之助という名跡の代数です。父親の十三代目市川團十郎という代数とは別のものです。

息子が十三代目團十郎を直接襲名したわけではありません。

2022年に襲名したのは、あくまで八代目市川新之助です。将来の團十郎襲名について、具体的な時期や決定事項が公表されているわけではありません。

成田屋とはどのような歌舞伎の家?

成田屋は、市川團十郎家に受け継がれてきた屋号です。

歌舞伎では、俳優の家系や一門を示す呼び名として屋号が使われます。舞台上の掛け声としても知られています。

市川團十郎の名跡は、江戸歌舞伎を代表する大名跡の一つで、300年以上の歴史を持ちます。

特に成田屋と深い関係にあるのが、荒事と歌舞伎十八番です。

- 荒事: 力強く大胆な動作や大きな表情、誇張された演技を特徴とする歌舞伎の演技様式。
- 歌舞伎十八番: 市川團十郎家が制定・伝承してきた代表的な18演目。
- 名跡: 歌舞伎俳優が代々受け継ぐ芸名。

代表的な演目には『勧進帳』『助六由縁江戸桜』『暫』『外郎売』などがあります。

新之助が初舞台で『外郎売』を演じたことも、成田屋の伝統とのつながりを感じさせる出来事です。

名前だけを受け継ぐのではなく、家に伝わる演目を実際に舞台で演じながら芸を磨くことが、歌舞伎における襲名の本質です。

【2026年最新】市川新之助の現在は?父や姉との舞台共演にも注目

2026年の市川新之助は、父や姉と同じ舞台に立ちながら、古典歌舞伎の役に挑戦しています。

2026年1月の初春大歌舞伎

2026年1月3日から27日まで、新橋演舞場で『初春大歌舞伎』が上演されました。

新之助が出演した主な演目は次の2作品です。

- 『矢の根』:曽我五郎
- 『春興鏡獅子』:胡蝶の精

特に『矢の根』は歌舞伎十八番の一つです。曽我五郎は荒事の力強さを表現する役柄であり、成田屋の芸との関係も深い演目です。

また、『春興鏡獅子』では姉の市川ぼたんとともに胡蝶の精を勤めました。

父の團十郎も同じ公演に出演しており、成田屋の親子3人が舞台で共演する機会となりました。

2026年10月の京都・南座公演

2026年の主要出演実績

2026年10月3日から25日まで、京都・南座で「市川團十郎特別公演」が開催されました。

この公演では、父親の團十郎と新之助が『歌舞伎十八番の内 押戻し』で共演しています。

新之助が勤めた役は竹抜五郎。父親は龍王・大館左馬五郎を演じました。

さらに、新之助は夜の部の「ご挨拶」も担当しています。

昼の部の『勧進帳』では太刀持音若を勤めており、古典の大作に出演する機会もありました。

10月25日に公演は終了していますが、2026年の活動を振り返るうえで重要な舞台です。

2026年の活動から見える成長のポイント

新之助の2026年の舞台には、3つの注目点があります。

1. 成田屋の伝統的な演目への挑戦

『矢の根』や『押戻し』など、成田屋と関係の深い荒事の演目に出演しています。

2. 父親との本格的な舞台共演

南座では父親と同じ演目に出演し、親子でそれぞれの役を担いました。

3. 姉との共演

1月の『春興鏡獅子』では姉のぼたんと同じ役柄の胡蝶の精を演じています。

こうした舞台経験は、将来の芸を磨くうえで大切な機会です。

ただし、現在13歳という年齢を考えれば、すでに完成した歌舞伎俳優として評価するよりも、経験を積み重ねている段階として見るのが適切です。

【プロの結論】市川團十郎の息子を理解する3つのポイント

市川團十郎の息子について調べるとき、特に押さえておきたいのは次の3点です。

1. 本名と芸名を混同しない

堀越勸玄は本名で、八代目市川新之助は歌舞伎俳優としての名跡です。

幼少期に勸玄くんと呼ばれていたため、現在の新之助と別人だと思われることがありますが、同一人物です。

2. 父親の襲名と息子の襲名は別の出来事

2022年に父親は十三代目市川團十郎白猿、息子は八代目市川新之助を襲名しました。

親子で同時期に襲名したことが話題になりましたが、受け継いだ名跡は異なります。

3. 姉弟それぞれが異なる道で芸能活動を展開している

姉の麗禾さんは四代目市川ぼたんとして日本舞踊の舞台に立つ一方、堀越麗禾として映像作品にも出演しています。

弟の新之助は歌舞伎を中心に舞台経験を重ねています。

2人は同じ成田屋の家族でありながら、それぞれの名前と活動領域を持っているのです。

【市川團十郎の息子】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:市川團十郎の息子の名前は何ですか?

A1:八代目市川新之助です。本名は堀越勸玄で、2013年3月22日生まれです。2022年11月に歌舞伎座で初舞台を踏みました。

Q2:市川團十郎と小林麻央の子供は何人ですか?

A2:2人です。2011年生まれの長女・麗禾さんと、2013年生まれの長男・勸玄さんです。麗禾さんは四代目市川ぼたんを襲名しています。

Q3:市川ぼたんと市川新之助は兄弟ですか?

A3:はい。四代目市川ぼたんこと堀越麗禾さんは、新之助の実の姉です。2人は同じ父親と母親を持つ姉弟で、2026年も歌舞伎の舞台で共演しています。

Q4:市川海老蔵が市川團十郎になったのはいつですか?

A4:2022年11月です。十一代目市川海老蔵から十三代目市川團十郎白猿を襲名しました。新型コロナウイルスの影響で延期されていた襲名披露が実現したものです。

Q5:八代目市川新之助は2026年現在何歳ですか?

A5:2026年11月現在、13歳です。2013年3月22日生まれで、2026年3月に13歳になりました。

Q6:市川新之助は2026年も歌舞伎に出演していますか?

A6:はい。2026年1月の新橋演舞場「初春大歌舞伎」や、10月の京都・南座「市川團十郎特別公演」などに出演しています。

まとめ:市川團十郎の息子・新之助は成田屋の次世代を担う存在

市川團十郎の息子は、八代目市川新之助こと堀越勸玄さんです。

2013年3月22日に小林麻央さんとの間に生まれ、2015年に初御目見得を経験。2022年には父親の團十郎襲名と同じ時期に八代目市川新之助を襲名しました。

姉は四代目市川ぼたんこと堀越麗禾さん。2人は歌舞伎の舞台でも共演し、それぞれ異なる芸能活動を続けています。

父親の市川海老蔵から十三代目市川團十郎白猿への襲名は、成田屋の歴史における大きな節目でした。そして息子の八代目市川新之助への襲名は、その伝統を次世代へつなぐ出来事でもあります。

2026年には13歳となり、南座で父親と『押戻し』に出演するなど、舞台経験を着実に積み重ねています。

新之助の今後を見守るうえでは、将来の團十郎襲名を先取りして考えるのではなく、一つひとつの舞台でどのような役に挑み、どのように芸を磨いていくかに注目することが大切です。