【2026年最新】日体大レスリング部は現在どうなっている?男子部の活動再開と事件の経緯
2026年11月現在、日体大レスリング部男子は、2026年3月13日付で活動を再開しています。
今回の問題は、単に一人の部員による事件で終わったわけではありません。最初の逮捕事案に続いて、別の男子部員が禁止薬物使用疑いで書類送検されたため、大学は部全体の管理体制や薬物検査の必要性を含めて対応することになりました。
活動停止から再開までの時系列

一連の出来事を整理すると、次のようになります。
2025年12月下旬:最初の事件
横浜市青葉区のコンビニエンスストアで、日体大レスリング部の男子部員が公然わいせつ容疑で逮捕されました。
大麻由来成分を含む菓子を摂取していた可能性も報じられましたが、この部員の鑑定結果は陰性だったとされています。
2026年1月5日:大学が逮捕を確認
日本体育大学は公式サイトで逮捕の事実を確認したと発表。石井隆憲学長名義で謝罪し、警察の捜査に全面的に協力して原因究明に取り組む姿勢を示しました。
2026年2月6日:一度目の活動再開
最初の事件について、薬物に関する違法性は認められないとの鑑定結果が示され、いったん活動を再開しました。同日、大学は薬物乱用撲滅宣言も公表しています。
2026年2月25日:日本レスリング協会が追加確認を要請
日本レスリング協会の臨時理事会で問題が報告されました。組織的な薬物蔓延の有無や部員への影響について、大学に追加報告を求める方針が示されました。
2026年3月6日:別の男子部員を書類送検
神奈川県警が、最初に逮捕された部員とは別の男子部員を、大麻使用の疑いで麻薬取締法違反容疑により書類送検しました。
この事案を受け、男子レスリング部は再び活動を停止しました。
他の男子部員に対する違法薬物検査と聞き取り調査が行われ、問題が確認されなかったことから活動を再開しました。
2026年3月16日:大学が正式発表
日本体育大学が公式サイトで3月13日付の活動再開を公表しました。
3月13日の活動再開で何が確認されたのか
大学の公式発表では、活動再開の理由について、次のように説明されています。
本学レスリング部(男子)は、部員に禁止薬物使用疑いに関する事案を受け活動を停止しておりましたが、関係機関への確認および部員への違法薬物の検査及び聴き取り調査を行った結果、他の部員において問題が確認されなかったことから、2026年3月13日より活動を再開いたしましたのでお知らせいたします。
出典:日本体育大学「レスリング部(男子)の活動再開について」2026年3月16日
共同通信の報道によると、検査対象となった男子部員は50人弱で、全員の陰性が確認されたといいます。
ここで重要なのは、活動再開の判断は、問題が指摘された個人の事案と、ほかの部員の競技活動を分けて考えた結果だという点です。
大学は他の部員への検査だけでなく、違法薬物に関する聞き取り調査も実施しています。
ただし、活動再開は、問題となった個々の事案について刑事手続き上の結論がすべて出たことを意味するものではありません。逮捕や書類送検は有罪判決と同義ではなく、個人の法的責任とチーム全体の活動再開は分けて理解する必要があります。
【事件の真相を整理】活動停止の理由と薬物使用疑いは別々の事案
今回の日体大レスリング部の問題で、特に混同されやすいのが、最初の逮捕事案と、3月の書類送検事案です。
両者は同じ部の男子部員に関係する出来事ですが、対象となった人物は別です。
最初の部員は大麻使用が確認されたわけではない
2025年12月下旬に発生した事件では、横浜市青葉区のコンビニで男子部員が裸になったとして逮捕されました。
当初、大麻由来成分を含む菓子を摂取していた可能性が報道され、警察による鑑定や関係先の捜査が行われました。
しかし、報道によれば、この部員の鑑定結果は陰性でした。
したがって、最初の事件について「逮捕された部員の大麻使用が確認された」と説明するのは正確ではありません。
3月6日に書類送検されたのは別の部員
一方、2026年3月6日には別の男子部員が大麻使用の疑いで書類送検されました。
共同通信などの報道によると、2人は同じ寮に住んでおり、後から書類送検された部員から違法薬物の陽性反応が出たとされています。
この2件が重なったことで、大学は男子部全体について、追加の検査や聞き取り調査を実施する必要に迫られました。
噂と確認された事実の違い
| 検証項目 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 最初の事件 | 2025年12月下旬、男子部員が公然わいせつ容疑で逮捕 |
| 最初の部員の薬物鑑定 | 報道では陰性 |
| 2件目の事案 | 別の男子部員が2026年3月6日に書類送検 |
| 2件目の薬物反応 | 報道では陽性反応が確認された |
| 男子部全体への対応 | 薬物検査・聞き取り調査を実施 |
| 他の部員の検査 | 共同通信によると対象者全員が陰性 |
| 活動再開 | 2026年3月13日付 |
| 日本レスリング協会 | 大学に組織的な問題の有無などの報告を要請 |
大学の再発防止策と組織運営への影響
大学は2026年2月6日付で「日本体育大学薬物乱用撲滅宣言」を公表しました。
この宣言では、違法性の有無にかかわらず、健康・学修・競技・社会的信頼を損なう薬物乱用を認めない姿勢を明確にしています。
また、薬物の使用や保持、譲渡だけでなく、スポーツのインテグリティを損なうドーピング行為も広義の薬物乱用として位置づけています。
大学は2025年度にも、新入生への注意喚起、学生団体代表者への指導、警察による講話、寮や合宿所での巡回などを実施していました。
今回の問題は、注意喚起を実施しているだけでは十分ではなく、日常的な生活指導や相談体制、指導者と学生の連携が機能しているかどうかも問われることを示しました。
【部員数・指導者・練習時間】日体大レスリング部の活動環境
不祥事の報道によって注目度が高まった日体大レスリング部ですが、競技団体としての規模や練習環境も特徴的です。
日本体育大学の公式レスリング部ページには、男子・女子を合わせて68名の部員が掲載されています。
男子54名・女子14名の部員構成
68名
大学公式部活動ページの掲載人数
男子54名79.4%
女子14名20.6%
男子54名、女子14名という構成は、男子の競技人口が大きい一方、女子部門にも一定の選手層が形成されていることを示しています。
特に女子は、藤波朱理のような世界トップレベルの選手を輩出した実績があります。
松本慎吾を中心とする指導体制
2026年現在、大学公式の部活動ページに掲載されている主な役職は次のとおりです。
| 項目 | 氏名・役職 |
|---|---|
| 部長 | 松本慎吾 |
| 専任コーチ | 山崎幹太郎 |
| 総合主将 | 西内悠人 |
| フリースタイル主将 | 神谷龍之介 |
| フリースタイル副主将 | 山下凌弥 |
| グレコローマン主将 | 金澤孝羽 |
| グレコローマン副主将 | 谷口歩夢 |
松本慎吾は、2025年全日本大学グレコローマン選手権で最優秀監督賞を受賞しています。
また、2026年のアジア大会に関するOBOG会の報告でも監督として名前が記載されています。
つまり、松本慎吾は部の運営と競技指導の両面で重要な役割を担う人物です。
練習場所と練習時間
大学公式レスリング部ページに掲載されている練習スケジュールは以下のとおりです。
| 曜日 | 午前 | 午後 |
|---|---|---|
| 月~金 | 7:00~8:00 | 16:40~18:40 |
| 土曜日 | 9:00~11:00 | 15:00~17:00 |
練習場所:日本体育大学レスリング場
大学の東京2020特設ページでは、横浜・健志台キャンパスにある米本記念体育館第三アリーナがレスリングの練習施設として紹介されています。
朝練習と夕方の練習を組み合わせたスケジュールからは、学業と競技を並行しながら、継続的に技術と体力を鍛える大学スポーツの環境がうかがえます。
ただし、公開されている時間は通常の部活動スケジュールであり、大会前や合宿期間などの特別日程まで示したものではありません。
【2025年大会成績と2026年最新結果】活動再開後も強さを維持できるのか
日体大レスリング部が強豪と評価される理由は、オリンピックメダリストの存在だけではありません。
大学対抗戦や個人戦でも、長年にわたって上位に進出してきました。
2025年の主要大会成績
大学公式レスリング部ページに掲載された2025年の成績は次の3大会です。
東日本学生レスリングリーグ戦
2025年5月26~28日
山梨学院大学との決勝で敗れ、2位。山梨学院大学が5勝2敗で勝利しました。
全日本大学グレコローマン選手権
2025年10月18~19日
大学対抗得点66.5点で優勝。2位の育英大学は64点でした。
内閣総理大臣杯 全日本大学選手権
2025年11月8~9日
大学対抗得点57点で2位。優勝した山梨学院大学は69点でした。
特に注目したいのは、全日本大学グレコローマン選手権です。
日体大は3階級で優勝者を輩出し、大学対抗得点で育英大学を2.5点上回りました。個人の優勝者数だけではなく、複数階級で安定して得点を獲得したことが総合優勝につながっています。
2026年の大会結果はどうなった?
2026年11月1日現在、活動再開後の日体大の競技状況を示す大会結果も公表されています。
| 大会・時期 | 日体大の成績 |
|---|---|
| JOCジュニアオリンピックカップU20全日本選手権(4月) | 5階級で優勝 |
| 東日本学生レスリングリーグ戦(6月) | 1部3位 |
| 全日本大学グレコローマン選手権(10月) | 大学対抗4位・33点 |
2026年5月5日に公開された大学レスリング部の大会報告では、4月開催のJOCジュニアオリンピックカップU20全日本選手権で、次の5選手が優勝したと発表されています。
- 小川大和(フリースタイル57kg級)
- 松原拓郎(フリースタイル70kg級)
- 坂本広(グレコローマン55kg級)
- 堤大智(グレコローマン77kg級)
- 吉田泰造(グレコローマン87kg級)
この5名はU20世界選手権への出場が決まりました。
また、6月の東日本学生リーグ戦では日体大が3位。10月24日に終了した全日本大学グレコローマン選手権では4位となっています。
2025年のようにすべての主要大会で優勝争いを制したわけではありませんが、活動再開後も学生選手が全国規模の大会で結果を残しています。
2026年11月以降の注目大会
次の大きな目標として注目されるのが、2026年11月14~15日に大阪で開催予定の第52回内閣総理大臣杯・全日本大学レスリング選手権大会です。
2025年は準優勝だっただけに、2026年の結果はチームの競技力を測る重要な機会になります。
【歴代オリンピックメダリスト】藤波朱理らを輩出した日体大の実力
日体大レスリング部の名前が全国的に知られている理由の一つが、オリンピックでの実績です。
日本体育大学レスリング部OBOG会の沿革では、創部は1949年。オリンピック金メダリストを8名輩出した実績が紹介されています。
東京2020・パリ2024のメダリスト
東京2020:男子グレコローマン60kg級銀メダル
パリ2024:同60kg級金メダル
東京2020:男子グレコローマン77kg級銅メダル
パリ2024:男子フリースタイル57kg級金メダル
パリ2024:男子フリースタイル65kg級金メダル
パリ2024:男子グレコローマン77kg級金メダル
パリ2024:女子フリースタイル53kg級金メダル。在学中に日体大レスリング部に所属。
このほか、パリ2024には男子グレコローマン67kg級の曽我部京太郎も出場しました。
藤波朱理は日体大レスリング部の象徴的な存在
藤波朱理は2003年11月11日生まれ、三重県出身の女子レスリング選手です。
2024年パリオリンピックでは女子フリースタイル53kg級に出場し、初出場で金メダルを獲得しました。
日本体育大学は、この金メダルについて、日体大レスリング部女子として初めてのオリンピックメダル獲得と発表しています。
藤波の存在が大きいのは、単に五輪で優勝したからだけではありません。
日体大の女子部門が世界の頂点を狙える競技環境を持っていることを、国際大会で証明した選手だからです。
また、父の藤波俊一は日本体育大学レスリング部のコーチを務めてきた人物でもあります。競技指導と選手育成の両面から、日体大とのつながりが深いことも特徴です。
なお、藤波はパリ大会当時は在学生でしたが、2026年現在の所属を説明する場合は、大学在学時の所属と現在の所属を区別する必要があります。
【評判・強豪校の実態】日体大レスリング部が評価される理由と課題
日体大レスリング部は、単年度の成績だけで評価できるチームではありません。
創部から70年以上にわたって選手を育成し、国内の大学レスリング界で大きな存在感を示してきました。
強豪校と呼ばれる3つの理由
1. オリンピック選手を継続的に輩出している
東京2020、パリ2024のメダリストに加え、歴代の金メダリストも輩出しています。競技力の高い選手を育成する基盤があることは、明確な強みです。
2. フリースタイルとグレコローマンの両方に対応している
レスリングには、大きく分けてフリースタイルとグレコローマンスタイルがあります。
グレコローマンは腰から下を攻撃に使えない一方、フリースタイルは下半身へのタックルなども認められます。
日体大は両スタイルに加え、女子部門にも選手を抱えており、複数の競技領域で実績を積み上げています。
3. 個人の強さだけでなく団体戦にも強い
2025年の全日本大学グレコローマン選手権での優勝は、個人の優勝者だけでなく、チーム全体の得点力が高かったことを示しています。
一方で、強豪校だからこそ求められる組織管理
今回の活動停止問題は、競技実績と組織運営の評価を切り離して考える必要性を浮き彫りにしました。
強い選手を育てることと、部員が安心して競技に取り組める環境を整えることは、どちらも大学スポーツの重要な役割です。
特に寮生活を伴う大規模な運動部では、競技指導だけでなく、生活面の管理、薬物教育、相談窓口、部員間のコミュニケーションなども欠かせません。
日体大は薬物乱用撲滅宣言を発表し、大学全体で啓発活動を進めています。今後は宣言の内容が、現場の具体的な行動や継続的な管理体制にどこまで反映されるかが問われます。
【プロの結論】日体大レスリング部を評価するなら3つの視点が必要
日体大レスリング部を正しく評価するには、次の3点を分けて考えることが大切です。
- 競技力: オリンピックメダリストや大学主要大会の実績で判断する。
- 組織運営: 活動停止の経緯、検査体制、再発防止への取り組みで判断する。
- 現在の実力: 2026年のリーグ戦や全国大会での結果を確認する。
2025年の優勝実績だけを見て現在も圧倒的な王者だと判断するのも、2026年の不祥事だけを見て競技力まで否定するのも適切ではありません。
強豪校としての実績と、組織として改善すべき課題。その両方を評価することが、日体大レスリング部の実態を理解するための判断基準です。
【日体大レスリング部の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日体大レスリング部は2026年現在、活動していますか?
A1:はい。男子レスリング部は2026年3月13日付で活動を再開し、大学は3月16日に公式発表しました。
Q2:日体大レスリング部の部員数は何人ですか?
A2:大学公式の部活動ページでは、男子54名・女子14名、合計68名と掲載されています。
Q3:日体大レスリング部の監督は誰ですか?
A3:松本慎吾です。大学公式ページでは部長として掲載されており、OBOG会の2026年大会報告でも監督として紹介されています。
Q4:日体大レスリング部の練習時間は?
A4:公式掲載スケジュールでは、月~金が7時~8時と16時40分~18時40分、土曜日が9時~11時と15時~17時です。
Q5:日体大レスリング部が活動停止になった理由は何ですか?
A5:2025年末の男子部員の逮捕事案に続き、2026年3月には別の男子部員が禁止薬物使用疑いで書類送検されたためです。その後、他の部員への検査と聞き取り調査を実施し、活動再開に至りました。
Q6:藤波朱理は日体大レスリング部の所属選手ですか?
A6:藤波朱理は大学在学中に日体大レスリング部に所属し、2024年パリオリンピック女子53kg級で金メダルを獲得しました。2026年現在は在学時の所属と区別して紹介する必要があります。
Q7:日体大レスリング部は2025年の大会で優勝していますか?
A7:はい。2025年全日本大学グレコローマン選手権で大学対抗優勝を果たしました。東日本学生リーグ戦と内閣総理大臣杯全日本大学選手権では準優勝しています。
まとめ:日体大レスリング部は活動再開後、新たな信頼回復の段階へ
日体大レスリング部は、2026年3月13日に男子部の活動を再開しました。男子54名・女子14名という部員構成、松本慎吾を中心とする指導体制、そしてオリンピックメダリストを輩出してきた競技実績は、現在も同部を理解するうえで重要な要素です。
2025年は全日本大学グレコローマン選手権で優勝し、2026年もU20全日本選手権で複数の優勝者を輩出しました。一方、2026年の東日本学生リーグ戦では3位、全日本大学グレコローマン選手権では4位となっており、競技面でも新たな課題に向き合っています。
今後の注目点は、11月の内閣総理大臣杯での成績に加え、薬物教育や生活指導を含めた組織運営の改善です。
日体大レスリング部の本当の評価は、過去の栄光だけでも、一連の不祥事だけでも決まりません。競技力を維持しながら、学生が安心して挑戦できる環境を築けるか。その取り組みこそが、名門としての信頼を取り戻す鍵になります。
主な参照資料:日本体育大学公式サイト・レスリング部公式ブログ、日本レスリング協会、日本体育大学レスリング部OBOG会、共同通信、レスリング・スピリッツ、各大学の大会結果公表資料。