井上温大は2026年に10勝・防御率2.02!巨人左腕の復活と実力を徹底解剖
2026年シーズン、読売ジャイアンツの左腕・井上温大が大きな飛躍を遂げた。NPB公式記録によると、23試合に先発して10勝8敗、防御率2.02、146奪三振、147投球回を記録。2024年に8勝を挙げてブレークしたものの、2025年には4勝8敗、防御率3.70と苦しんだ左腕が、再び先発ローテーションの中心に戻ってきた。
その復調を支えたのは、最速153キロのストレートだけではない。カットボールの精度向上、フォークを含む複数の変化球、投球フォームの見直し、そしてコンディション管理の改善が重なっている。2019年ドラフト4位で巨人に入団してから、左肘の故障や育成契約も経験した井上は、どのようにして2026年の成績にたどり着いたのか。年度別成績、球種、年俸、侍ジャパン選出歴、今後の評価まで詳しく見ていく。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 2026年の成績: 10勝8敗、防御率2.02、146奪三振、147投球回。自身初の規定投球回にも到達した。 - 投球の進化: 最速153キロのストレートに加え、カットボールとフォークの精度が向上。投球の幅が広がった。 - 経歴と評価: 前橋商業高校出身の2019年ドラフト4位。左肘の故障を乗り越え、巨人の先発陣を支える存在へ成長した。
【2026年最新成績】井上温大は10勝・防御率2.02で完全復調!

井上温大の2026年は、キャリアの中でも特に重要なシーズンとなった。
NPB公式の個人年度別成績によれば、2026年は23試合に登板して10勝8敗。防御率2.02、奪三振146、投球回147という数字を残した。
特に注目したいのは、単純な勝利数だけではなく、投球回数と奪三振数が大きく伸びたことだ。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 所属 | 読売ジャイアンツ |
| 背番号 | 97 |
| 登板数 | 23試合 |
| 先発数 | 23試合 |
| 勝利 | 10勝 |
| 敗戦 | 8敗 |
| 防御率 | 2.02 |
| 投球回 | 147回 |
| 奪三振 | 146 |
| 被安打 | 114 |
| 被本塁打 | 9 |
| 与四球 | 30 |
自身初の規定投球回到達が持つ意味
2026年10月3日のDeNA戦では、6回を1安打無失点に抑える好投を披露した。
この試合で投球回は147回となり、プロ7年目にして自身初の規定投球回に到達。長いシーズンを通じて先発ローテーションを守り切ったことが、今季の大きな成果となった。
井上は試合後、規定投球回について次のように語っている。
ずっと目標にしていた。達成できて良かったです。
(日刊スポーツ、2026年10月4日報道)
この到達は、単に数字上の節目というだけではない。過去には故障による離脱やシーズン終盤の失速を経験してきた井上にとって、年間を通して先発として働けることを示した成果でもある。
2026年の現在の評価は?
現在の井上に対する評価を整理すると、将来性を期待される若手左腕から、実績を伴った先発ローテーションの戦力へと立場を変えた点が大きい。
評価できるポイントは次の3つだ。
- 147イニングを投げ切った先発としての安定感
- 146奪三振を記録した空振りを取れる能力
- 防御率2.02を実現した失点抑制力
さらに、2025年は被本塁打15本だったのに対し、2026年は147イニングを投げて9本に減少した。
前年より投球回が40イニング増えているにもかかわらず、被本塁打が減った点は見逃せない。
一方、10勝8敗という勝敗を見ると、まだ改善の余地もある。防御率の優秀さを考えれば、試合の展開や援護点に左右されず、接戦をものにする投球をさらに増やせるかが次の課題になる。
【年度別成績を比較】2024年の飛躍から2025年の苦戦、2026年の復活まで
井上温大の成長を理解するには、2024年、2025年、2026年の3シーズンを比較するのが分かりやすい。
2024年は先発としての可能性を示した年、2025年は期待と現実のギャップに苦しんだ年、2026年はその課題を克服した年と整理できる。
井上温大の年度別投手成績
NPB公式記録に基づく年度別成績は以下のとおり。
出典:日本野球機構(NPB)個人年度別成績。2026年はシーズン終了時点。
2024年:8勝を挙げて先発としてブレーク
2024年は井上にとって大きな転換点だった。
交流戦以降に先発ローテーションへ定着し、25試合で8勝5敗、防御率2.76を記録。101イニングを投げ、99奪三振という成績を残した。
この活躍は、巨人のリーグ優勝を支える戦力としても評価された。
それまでの井上は、将来性を買われながらも故障や経験不足が課題だった。しかし、2024年は一軍で継続的に登板し、左腕としての実力を示した。
同年10月には侍ジャパンのプレミア12メンバーにも追加招集され、国内だけでなく代表レベルでも注目される存在となった。
2025年:期待された飛躍が4勝にとどまる
2025年は、前年の8勝を超える活躍が期待された。
しかし、シーズン成績は20試合で4勝8敗、防御率3.70。投球回は107回まで伸ばしたものの、被安打115、被本塁打15と打ち込まれる場面が増えた。
特に課題だったのは、投球の安定感だ。
井上自身も2025年12月の契約更改時に、シーズンを振り返って難しさを語っている。
打たれた次の登板で気持ちを切り替えることや、1年間良い状態を維持することに苦労したという。
さらに9月には左肘痛を発症。シーズン終盤をリハビリの中で過ごすことになった。
2026年:課題を克服して自己最高のシーズンへ
2026年は、2025年の反省を生かしたシーズンとなった。
勝利数は4勝から10勝、防御率は3.70から2.02へ改善。奪三振も100から146へ増加した。
投球回が107回から147回へ増えたことを考えれば、数字以上に大きな成長があったといえる。
特に注目したいのは、三振を奪う力と長いイニングを投げる力が同時に向上したことだ。
2024年の8勝は才能の開花を示す数字だった。一方、2026年の10勝は、先発投手としてシーズンを戦い抜く能力が身についたことを示す数字になっている。
【経歴とプロフィール】前橋商業高校から2019年ドラフト4位で巨人へ
井上温大(いのうえ・はると)
読売ジャイアンツ・投手・背番号97
- 生年月日:2001年5月13日
- 出身地:群馬県
- 身長・体重:176cm・86kg
- 投打:左投左打
- 出身高校:前橋商業高校
- ドラフト:2019年4位
前橋商業高校時代に頭角を現す
井上は群馬県の前橋商業高校で野球に取り組み、高校1年秋からベンチ入りした。
3年夏には群馬大会で全6試合に登板。50回1/3を投げ、45奪三振、12失点という成績を残した。
チームは決勝まで進んだものの、前橋育英高校に敗れて準優勝。甲子園出場は果たせなかった。
それでも高校時代から将来性を評価され、2019年のドラフト会議で読売ジャイアンツから4位指名を受けた。
プロ入り当初のストレートは最速144キロだったとされる。現在の最速153キロと比較すると、プロ入り後の身体づくりや投球技術の進歩がよく分かる。
2021年の左肘手術と育成契約という試練
井上のキャリアを語るうえで、左肘の故障は避けて通れない。
2021年5月、左肘頭骨折と診断され、スクリュー挿入術を受けた。
当時はプロ2年目。イースタン・リーグで開幕投手を務めるなど期待されていた時期だっただけに、大きな試練となった。
手術後はリハビリを続け、同年オフには育成契約へ移行。背番号も3桁となり、一軍復帰までの道のりは決して平坦ではなかった。
2022年7月11日には支配下登録に復帰。同年9月23日の中日戦でプロ初勝利を挙げた。
日刊スポーツの報道によると、当時の井上は手術後の回復に不安を感じていた時期もあった。そこから復帰し、一軍で勝利を挙げた経験は、その後のキャリアにおける大きな節目となった。
2023年にも左肘の違和感を経験
2023年は春季キャンプで一軍スタートを切ったものの、2月に左肘の違和感が出てチームを離脱した。
一軍での登板は4試合にとどまり、防御率10.95と厳しい数字に終わった。
一方、二軍では7勝、防御率0.75という好成績を残しており、能力そのものを失ったわけではなかった。
2025年9月にも左肘痛でシーズンを終えているため、井上にとって左肘のコンディション管理は継続的なテーマだ。
2026年は肘を痛めることなく1年間を過ごせたと本人が振り返っており、故障予防を意識した調整が実を結んだシーズンでもあった。
【球種と持ち球を分析】ストレート最速153キロとカットボールが武器
井上温大の魅力は、左投手としての球速だけではない。
2026年の球種別集計では、ストレート、カットボール、スライダー、フォーク、ツーシーム、カーブの6種類を使い分けている。
ストレートは最速153キロ、平均148キロ台
2026年のストレートは、平均球速が約148.3キロ、最速153キロを記録した。
高校時代の最速144キロから大きく成長しており、プロ入り後に球速を伸ばしてきたことが分かる。
2026年の球種別集計では、ストレートで59奪三振を記録。投球の中心となる球種であり、左腕としての大きな武器になっている。
カットボールが投球の幅を広げた
2026年の飛躍を語るうえで、特に重要なのがカットボールだ。
平均球速は約134.9キロ、最速141キロ。ストレートとの球速差を利用し、打者のタイミングを外す役割を担っている。
2026年8月には日刊スポーツが、井上の2桁勝利達成を報じる中で、杉内俊哉投手チーフコーチの評価を紹介した。
杉内コーチは、カットボールが良くなったことで投球の幅が広がり、ピンチでも落ち着いて投げられるようになった点を評価している。
つまり、単にストレートの球速が上がっただけではなく、打者に的を絞らせない投球へと変化したことが復調の背景にある。
2026年の主な球種と球速
球種別データを整理すると、以下のようになる。
- ストレート: 平均148.3キロ、最速153キロ
- カットボール: 平均134.9キロ、最速141キロ
- スライダー: 平均126.7キロ、最速133キロ
- フォーク: 平均131.3キロ、最速136キロ
- ツーシーム: 平均147.3キロ、最速151キロ
- カーブ: 平均115.6キロ、最速122キロ
フォークは奪三振を生み出す重要な球種
変化球の中でも注目したいのがフォークだ。
2026年の球種別集計では、フォークによる奪三振は35個。ストレートの59個に次ぐ数字となっている。
ストレートで打者に速球を意識させ、フォークでタイミングやバットの軌道を外す。この組み合わせが奪三振数の増加につながっている。
カットボールで打たせる投球と、フォークで空振りを取る投球を組み合わせられることは、先発投手として大きな強みだ。
【年俸2026と侍ジャパン】評価を高めた代表選出と契約金額
2026年の年俸は3800万円
井上温大の2026年の推定年俸は3800万円だ。
2025年12月4日の契約更改で、前年から400万円増となる3800万円でサインしたとスポニチが報じている。
年俸の推移は次のとおり。
- 2022年:510万円
- 2023年:650万円
- 2024年:670万円
- 2025年:3400万円
- 2026年:3800万円
2024年の8勝によって評価が大きく上がり、2025年には3400万円まで増額された。
その後、2025年の成績は4勝8敗、防御率3.70と期待を下回ったが、契約更改では400万円増となった。
これは、前年の実績や先発投手としての成長に対する評価も含まれたものと考えられる。
なお、3800万円は2026年シーズンの契約に関する報道上の推定額であり、2027年の契約年俸とは区別する必要がある。
侍ジャパンには2024年プレミア12で追加招集
井上は2024年、野球日本代表「侍ジャパン」に選出された。
対象となった大会は、ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12。
2024年10月28日の侍ジャパン公式発表では、追加出場選手として井上温大の名前が掲載された。
巨人での活躍が評価され、国際大会の代表メンバーに加わったことは、当時の井上に対する期待の高さを示している。
ただし、当初からの選出ではなく、追加招集だったという経緯は押さえておきたい。
代表経験は今後の評価にもつながる
侍ジャパンへの選出は、単なる話題性だけではない。
代表チームでは、異なる所属球団の投手や捕手と連携し、普段とは異なる環境で投球することになる。
井上のように若くして国際大会の代表に加わった経験は、今後のキャリアにおいても財産になる。
2026年に10勝を達成したことで、再び代表候補として名前が挙がる可能性も考えられる。ただし、次回大会への選出が決まっているわけではなく、今後のシーズンでの実績が判断材料となる。
【今後の課題と巨人の先発ローテーション】左腕エースへの条件とは
2026年の井上温大は、巨人の先発陣において存在感を高めた。
25歳という年齢を考えても、今後さらに成長する余地は大きい。
しかし、2026年の好成績だけで完成された投手と判断するのは早い。
課題1:左肘のコンディションを維持できるか
井上にとって最大の注意点は、過去に繰り返してきた左肘の故障歴だ。
2021年の手術、2023年の違和感、2025年9月の左肘痛と、キャリアの節目で肘の問題が登場している。
2026年は年間を通して故障なく投げ切ったが、147イニングを経験した翌シーズンも同様の状態を維持できるかが重要になる。
球速や奪三振能力を維持しながら、登板間の回復やトレーニングを適切に続けることが求められる。
課題2:カットボールの精度を維持する
2026年に飛躍した要因の一つがカットボールだった。
この球種が機能することで、ストレート一本に頼らない投球が可能になった。
ただし、相手チームも分析を進めるため、同じ配球を繰り返せば攻略される可能性がある。
フォークやスライダーとの組み合わせを磨き、左右の打者に応じた配球を続けられるかがポイントになる。
課題3:年間を通じた安定感をさらに高める
2026年は10勝8敗、防御率2.02という優れた成績を残した。
一方で、先発投手としてさらに高い評価を得るには、シーズンを通じて安定した投球を続ける必要がある。
2026年は与四球30個、147イニングだった。四球の数自体は大きな問題ではないものの、2025年の19個から増加している。
イニング数の増加に伴う変化ではあるが、無駄な走者を出さない投球を続けることが重要だ。
巨人の先発ローテーションで期待される役割
井上は2024年に先発ローテーションへ定着し、2025年の苦戦を経て、2026年に年間を通してローテーションを守った。
巨人には戸郷翔征、山﨑伊織ら実績のある先発投手もいる。
こうした投手陣の中で井上が年間147イニングを投げたことは、チーム編成の面でも大きい。
今後は単に先発枠を確保するだけではなく、重要な試合を任せられる投手へ成長できるかが注目点になる。
2026年の活躍は、その可能性を十分に示したシーズンだった。
【プロの結論】井上温大の2026年は本物の成長を示したシーズン
2026年の井上温大を評価する際、最も重要なのは10勝という数字だけに注目しないことだ。
本当に評価すべきなのは、次の3つの変化である。
第一に、先発投手としての稼働能力。
147イニングを投げ、自身初の規定投球回に到達した。過去の故障歴を考えれば、年間を通して先発を続けられたこと自体が大きな成果だ。
第二に、投球の引き出しが増えたこと。
ストレートの球速を維持しながら、カットボールやフォークを効果的に使えるようになった。単純な球速勝負から、複数の球種を組み合わせる投手へと進化している。
第三に、調整方法とメンタル面の改善。
2026年10月の日刊スポーツや週刊ベースボールのインタビューでは、井上自身がカットボールの向上、練習方法、リカバリー、メンタル面での振り返りを好調の要因として挙げている。
特に登板ごとに内容を振り返り、次の試合に向けた改善点を整理する習慣は、長いシーズンを戦う先発投手にとって重要な取り組みだ。
2024年の8勝は才能を証明し、2025年の4勝は課題を浮き彫りにした。そして2026年の10勝は、その課題に向き合った結果として生まれた数字だ。
井上温大は、巨人の左腕エース候補から、実績を伴う先発投手へと歩みを進めている。
【井上温大に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:井上温大の2026年の成績は?
A1:NPB公式記録では、23試合に先発して10勝8敗、防御率2.02、146奪三振、147投球回を記録しています。自身初の規定投球回にも到達しました。
Q2:井上温大のストレートは最速何キロ?
A2:2026年の球種別集計では最速153キロ、平均148キロ台です。ストレート以外にもカットボール、スライダー、フォーク、ツーシーム、カーブを投げます。
Q3:井上温大の2026年の年俸はいくら?
A3:推定3800万円です。2025年12月の契約更改で、前年から400万円増となりました。
Q4:井上温大は侍ジャパンに選ばれたことがある?
A4:あります。2024年のWBSCプレミア12で追加招集され、侍ジャパンのメンバーに加わりました。
Q5:井上温大は過去に左肘を手術している?
A5:はい。2021年5月に左肘頭骨折と診断され、スクリュー挿入術を受けています。その後も2023年の左肘の違和感や2025年9月の左肘痛を経験しました。2026年は肘を痛めることなくシーズンを終えています。
Q6:井上温大の出身高校は?
A6:群馬県の前橋商業高校です。2019年のドラフト会議で巨人から4位指名を受けてプロ入りしました。
Q7:井上温大は巨人の先発ローテーションに定着している?
A7:2026年は23試合すべてに先発し、147イニングを投げて10勝を挙げました。シーズンを通してローテーションを守った実績から、先発陣の重要な戦力として評価されています。
まとめ:井上温大は巨人の左腕エースへ成長できるか
井上温大の2026年は、10勝8敗、防御率2.02、146奪三振という自己最高の成績で幕を閉じた。
前橋商業高校から2019年ドラフト4位で巨人に入団し、左肘の手術や育成契約を経験。2024年のブレーク、2025年の苦戦を経て、2026年には自身初の規定投球回到達を実現した。
最速153キロのストレートに加え、カットボールやフォークを使いこなす投球スタイルは、今後の巨人にとって大きな武器になる。
次の注目点は、2026年の成績を一度きりの好調で終わらせず、複数年にわたって再現できるかどうかだ。
左肘のコンディション維持、投球の安定性、そして重要な試合で勝ち切る力。この3点をさらに伸ばせれば、巨人の左腕エースという目標も現実味を帯びてくる。
2026年は井上温大にとって、期待の若手からチームを背負う先発投手へと変わる重要な1年だった。 2027年以降も継続して活躍できるか、その成長から目が離せない。