【2027年の去就を検証】マルティネス残留と外国人退団報道の真相

目次

2027年の外国人補強を考えるうえで、最も重要なのが投手陣の再編だ。

10月12日の日刊スポーツは、巨人の外国人選手について大幅な入れ替えの可能性を報道した。マルティネスは残留予定とされる一方、ハワードとバルドナードは退団濃厚。ウィットリー、キャベッジ、ティマ、マタ、ルシアーノは去就不透明と伝えられた。

ただし、その後に新しい動きも出ている。

ライデル・マルティネス|2027年も守護神として残留見込み

巨人外国人補強


残留予定との報道
2026年:57登板・42セーブ・防御率1.38

2027年も巨人の守護神として期待されるのがライデル・マルティネスだ。

2026年は57試合に登板し、5勝4敗、42セーブ、防御率1.38。3年連続4度目のセーブ王を獲得し、NPB通算250セーブも史上最速で達成した。

契約面でも大きな安心材料がある。マルティネスは巨人と4年契約を結んでおり、2027年はその3年目に当たる。

10月12日の日刊スポーツも来季の残留予定を報じている。

つまり、マルティネスは新外国人のようにゼロから獲得交渉を行う必要がある選手ではない。2027年のリリーフ陣を考えるうえで、すでに計算できる中心戦力だ。

10月21日の帰国時には、来季のフル稼働に向けて練習を続ける意欲も示していた。

巨人にとっては、抑えを新たに探すよりも、マルティネスを中心に勝ちパターンを構築する方が合理的だ。

ブライアン・マタ|残留交渉に向けて明るい材料


球団が残留要請との報道
2026年:7登板・2勝1敗・防御率2.65

マタは来日1年目ながら、投球内容に可能性を感じさせた投手だ。

2026年は7試合に登板し、34イニングで38奪三振、防御率2.65。シーズン終盤には安定感を増していたが、9月9日の中日戦で右肘の違和感を訴えて緊急降板した。

10月12日時点の日刊スポーツ報道では去就が流動的とされたものの、10月28日のスポーツ報知報道では、球団が残留を要請したことが伝えられた。

マタ本人も右肘の回復が順調であると説明し、2027年には良い状態でシーズンに入れるとの見通しを示している。

ここは重要な変化だ。

10月12日の時点での「去就不透明」という情報だけを見て、マタの退団が決まったと判断するのは早い。最新の報道では、球団側が残留を求める方向に動いている。

正式契約の発表があるまでは確定ではないが、2027年の先発・中継ぎ候補として残る可能性に注目したい。

エルビス・ルシアーノ|支配下登録後の課題は一軍定着


2026年:12登板・6ホールド・防御率5.25

ルシアーノは巨人で育成契約から支配下登録へと昇格した右腕だ。

NPBの登録公示によると、支配下登録日は2026年3月24日。4年目にして一軍デビューを果たし、初登板から8試合連続無失点という好スタートを切った。

しかし、その後は結果を残せず、12試合で防御率5.25。6ホールドを記録したものの、シーズン終盤はファームでの調整が続いた。

10月26日に帰国した際には、来季について「どのような一年になるか分からない」としながらも、引き続き努力して結果を出す意欲を語っている。

育成から支配下に上がった選手だけに、球団が成長を待つ選択肢もある。もっとも、2027年の一軍ブルペンに定着するには、制球と失点の安定が必要だ。

フリアン・ティマ|若手外国人野手の育成を続けるか


2026年:14試合・打率.091・0本塁打

ティマは将来性を期待されているドミニカ共和国出身の外野手だ。

2026年5月25日に育成選手から支配下登録へ移行。若い年齢で一軍の舞台を経験したことは大きな前進だった。

ただし、一軍成績は14試合、33打席、3安打、打率.091。11三振を記録し、本塁打と打点はともになかった。

現段階では即戦力の外国人野手というより、育成と将来性を評価する選手として見るべきだろう。

2027年も育成を続けるのか、支配下戦力として一軍で起用するのか。球団の判断が注目される。

バルドナード|外国人リリーフ陣にも再編の可能性

アルベルト・バルドナードについても、10月12日の日刊スポーツは退団濃厚と報じた。

左腕リリーフとしてチームを支えてきた選手だが、来季の契約については厳しい判断が迫られている。

マルティネスの残留が見込まれる一方、バルドナードが退団する場合、左の中継ぎをどう補うかが問題になる。

外国人投手の補強は先発だけではない。勝ちパターンを支えるリリーフの左右バランスも、2027年の編成における重要なポイントだ。

【2027年の新外国人補強】獲得発表はある?今後の3つの補強ポイント

気になる2027年の新外国人獲得については、11月1日現在、新外国人の契約合意を伝える球団の公式発表は確認できない。

10月30日時点のストーブリーグ情報でも、新外国人獲得の発表はないと整理されている。

したがって、現段階では新外国人の名前や背番号、契約年数、年俸などを確定情報として扱うことはできない。

ただし、2026年の成績と退団報道を踏まえると、補強すべきポジションはかなり見えてくる。

1. 長打力のある外国人野手

最優先候補として考えられるのが長距離打者だ。

2026年はダルベックが25本塁打を記録した一方、キャベッジは13本塁打にとどまった。ティマも一軍で結果を残せていない。

ダルベックが残留すれば、長打力の中心を確保できる。しかし、キャベッジの去就が不透明である以上、外野を守れる外国人野手の補強には意味がある。

獲得候補を評価するなら、次の点が重要だ。

- 20本塁打以上を期待できるパワー
- 日本の投手への対応力
- 三振率と出塁率のバランス
- 一塁・外野など複数ポジションへの対応力

特に、長打力だけでなく出塁能力を備えた打者なら、打線全体の得点力向上につながる。

2. 年間を通して稼働できる先発投手

ウィットリーとハワードの問題から見えてくるのは、外国人先発投手の稼働率だ。

両投手とも防御率は2点台前後と優秀だったが、故障によってシーズンを通した貢献が難しくなった。

新外国人投手を獲得するなら、最高球速やメジャー経験だけでなく、次の点も見極めたい。

- 先発として年間を通じて登板できるか
- 球数を抑えて長いイニングを投げられるか
- 日本のストライクゾーンに適応できるか
- 過去の故障歴とコンディション

ウィットリーのような奪三振能力の高い投手は魅力的だが、年間を通してローテーションを守れる投手の価値も非常に高い。

3. 中継ぎ左腕と外国人投手の層を厚くする

マルティネスが残留する見込みであることは、ブルペン編成において大きなプラスだ。

一方、バルドナードの退団が現実になれば、左のリリーフを補う必要が出てくる。

マタやルシアーノを残す場合でも、外国人投手全体の人数と実力を考えれば、新しい中継ぎ候補の獲得は検討に値する。

ただし、マルティネスという強力な守護神がいる以上、単に名前のある投手を集めるよりも、役割が明確な選手を獲得することが大切だ。

2027年の補強はいつ発表される?

外国人選手の獲得は、契約交渉やメディカルチェック、前所属球団との調整などがあるため、発表時期を一律には予測できない。

秋季キャンプやストーブリーグの進展に伴い、球団の補強方針が具体化する可能性がある。

現段階では、候補選手の名前が報道されても、次の3段階を区別する必要がある。

情報の段階 意味
獲得調査 球団が候補として調査している段階
交渉・契約合意報道 契約に向けた具体的な動きが報じられた段階
球団公式発表 契約合意が正式に公表された段階

2027年の新外国人獲得は、公式発表が出て初めて確定する。 報道された候補選手と実際に加入する選手を混同しないことが大切だ。

【巨人外国人枠の仕組み】支配下登録されても全員は出場できない

外国人補強を理解するうえで欠かせないのが、NPBの外国人枠だ。

巨人が外国人選手を複数人獲得しても、全員が同時に一軍の試合へ出場できるわけではない。

一軍登録は最大5人、ベンチ入りは最大4人

2026年のNPBでは、外国人選手の一軍出場選手登録は最大5人、ベンチ入りは最大4人となっている。

また、投手だけ、あるいは野手だけで枠をすべて埋めることはできない。

例えば、巨人が外国人選手を投手6人、野手3人の計9人保有していたとしても、全員を同時に一軍で起用することはできない。

そこで必要になるのが、ポジションや登板予定に応じた登録の入れ替えだ。

支配下登録と外国人枠は別の制度

ここで混同されやすいのが、支配下登録と一軍外国人枠の違いだ。

- 支配下登録: 球団が選手と支配下契約を結び、選手登録すること。
- 一軍登録: 一軍の出場選手として登録すること。
- ベンチ入り: その試合でベンチに入ること。

ルシアーノが2026年3月24日に支配下登録され、ティマが5月25日に支配下登録されたことは、NPBの公示で確認できる。

しかし、支配下登録されたからといって、毎試合一軍に登録されるわけではない。

外国人選手を大量に保有することには、故障や不調への対応、ファームでの育成というメリットがある。一方、実際の一軍起用には外国人枠の制約が伴う。

巨人の補強を評価する際には、契約人数だけでなく、外国人枠の中でどのように戦力を組み合わせるかを見る必要がある。

【歴代外国人助っ人と比較】巨人が求める成功モデルとは

巨人の外国人補強を考えるとき、過去の成功例は参考になる。

代表的な選手が、ウォーレン・クロマティ、アレックス・ラミレス、スコット・マシソンだ。


1984~1990年に巨人でプレー。NPB通算779試合、打率.321、171本塁打を記録した。



2008~2011年に巨人でプレー。2008年は打率.319、45本塁打、125打点を記録した。



2012~2019年に巨人でプレー。NPB通算421登板、174ホールド、防御率2.46を記録した。

この3人に共通するのは、単に高い能力を持っていたことだけではない。

クロマティとラミレスは打線の中心として長期間にわたって活躍し、マシソンはリリーフとして継続的にチームを支えた。

つまり、巨人の外国人補強で成功するためには、次の3つが重要になる。

1. 主力としての実績: 一軍の中心選手として計算できる能力があること。
2. 継続的な稼働: 故障や不調に左右されず、長期間チームに貢献できること。
3. チーム内での役割: 打線の中軸、先発ローテーション、勝ちパターンなど、明確な役割を担えること。

2026年のダルベックは、クロマティやラミレスのような打線の中心になれる可能性を示した。

マルティネスは、マシソンのように長期間ブルペンを支える存在として期待できる。

2027年の補強では、こうした成功モデルを踏まえた選手選びが求められる。

【プロの結論】2027年の巨人外国人補強で注目すべき判断基準

2026年の巨人の外国人編成を分析すると、2027年に向けては全員を入れ替えるよりも、残すべき戦力と新たに補うべき戦力を明確に分けることが重要になる。

現時点での評価を整理すると、次のようになる。

選手 編成上の評価 注目ポイント
ダルベック 残留を優先したい 25本塁打の長打力
マルティネス 継続起用の中心 複数年契約と守護神の安定
マタ 残留を検討したい 右肘の回復と先発能力
ウィットリー 慎重な判断が必要 故障再発と年間稼働率
ハワード 新戦力への切り替え候補 腰の状態と退団報道
キャベッジ 再評価が必要 打率・出塁率の改善
ルシアーノ 育成を含めた判断 制球力と失点の改善
ティマ 将来性を評価 一軍での打撃適応
バルドナード 退団報道を注視 左腕リリーフの代替確保

個人的に注目したいのは、ダルベックとマタの2人だ。

ダルベックは25本塁打という結果を残し、本人も残留を希望している。マタは登板数こそ少なかったものの、防御率2.65で投球能力を示し、球団が残留を要請したとの報道も出ている。

この2人を残せれば、新外国人獲得にかかるリスクを抑えながら戦力を維持できる。

一方、ウィットリーとハワードのように故障によって稼働率が下がった投手については、単純な防御率だけでなく、2027年の年間計画に組み込めるかどうかが判断材料になる。

そして、マルティネスの存在は大きい。守護神が確保されていることで、球団は先発や中継ぎの補強に資金と外国人枠を振り向けやすくなる。

2027年の巨人に必要なのは、外国人選手の人数を増やすことではない。一軍で確実に役割を果たせる選手を、必要なポジションに配置することだ。

【巨人外国人補強】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:巨人は2027年に新外国人選手を獲得する?
A1:2026年11月1日現在、新外国人の契約合意を伝える公式発表は確認できない。2026年の退団報道や打線・投手陣の課題を考えると補強の可能性はあるが、獲得選手はまだ確定していない。

Q2:ボビー・ダルベックは2027年も巨人に残留する?
A2:2026年10月11日に本人が残留希望を表明し、球団も残留交渉を進める見込みと報じられた。ただし、正式な契約合意の発表とは区別する必要がある。

Q3:ライデル・マルティネスは2027年も巨人にいる?
A3:4年契約の3年目を迎えるため、2027年も残留予定と報じられている。2026年は42セーブ、防御率1.38を記録しており、引き続き守護神として期待される。

Q4:ウィットリーとハワードは退団する?
A4:ハワードは退団濃厚と報じられている。ウィットリーについても退団の可能性が報道されたが、10月13日の帰国時点では来季の去就は未定とされている。両者とも正式な退団発表とは区別したい。

Q5:ルシアーノとティマは支配下登録されている?
A5:2人とも2026年に支配下登録へ移行した。ルシアーノは3月24日、ティマは5月25日付で登録されている。ただし、2027年の契約継続については別途確認が必要だ。

Q6:巨人の外国人枠は何人まで?
A6:2026年のNPBルールでは、一軍出場選手登録は最大5人、試合のベンチ入りは最大4人。投手と野手の組み合わせにも制限があるため、支配下外国人を全員同時に起用することはできない。

まとめ:巨人の2027年外国人補強は投打の再編が焦点

2026年の巨人は、ダルベックの25本塁打、ウィットリーの防御率2.31、マルティネスの42セーブなど、外国人選手がそれぞれ異なる形でチームに貢献した。

しかし、故障による離脱や打撃不振もあり、2027年に向けて外国人戦力の見直しが必要な状況となっている。

最後に、現時点での重要事項を整理する。

- ダルベック: 25本塁打を記録し、本人も残留希望。
- マルティネス: 4年契約の3年目となる2027年も残留予定。
- マタ: 球団が残留を要請したとの報道があり、回復状況に注目。
- ウィットリー: 故障離脱後に帰国。来季の去就は未定。
- ハワード: 腰の治療で帰国し、退団濃厚との報道。
- キャベッジ: 成績低下により去就が不透明。
- ルシアーノ、ティマ: 支配下登録後の成長と契約継続が焦点。
- 新外国人: 11月1日現在、獲得の公式発表は確認できない。

2027年の巨人が再び優勝を狙うためには、マルティネスを軸にした投手陣の維持と、ダルベックを中心とした打線の長打力確保が欠かせない。

新外国人の獲得発表だけでなく、既存助っ人との残留交渉や育成選手の昇格にも注目したい。これからの契約発表が、2027年の巨人の戦力を大きく左右することになりそうだ。