【歴代の競馬学校卒業生一覧】第1期生から第41期生までの歩み

目次

JRA競馬学校は1982年に開校した、日本中央競馬会の騎手養成機関です。千葉県白井市にあり、騎手課程では将来のJRA騎手を目指す生徒が専門教育を受けます。

卒業者名簿は、1985年卒業の第1期生から2025年卒業の第41期生まで掲載されています。JRA公式サイトによると、2025年3月5日現在の累計卒業者数は313人です。

歴代の卒業生には、現役のトップジョッキーだけでなく、調教師や競馬解説など別の立場で競馬界を支える人物もいます。

期別・卒業年・代表的な卒業生一覧

競馬学校卒業生

以下はJRA公式の騎手課程卒業者名簿から、各時代を代表する人物を抜粋した一覧です。全員を掲載したものではありません。

期生 卒業年 主な卒業生
1期生1985年柴田善臣、須貝尚介
2期生1986年横山典弘、松永幹夫
3期生1987年武豊、蛯名正義
5期生1989年佐藤哲三、田中勝春、角田晃一
7期生1991年四位洋文、藤田伸二
10期生1994年幸英明、吉田豊
12期生1996年福永祐一、和田竜二、細江純子
14期生1998年池添謙一、太宰啓介
20期生2004年川田将雅、丹内祐次、津村明秀、藤岡佑介、吉田隼人
25期生2009年松山弘平
32期生2016年坂井瑠星、藤田菜七子
33期生2017年横山武史
35期生2019年岩田望来、菅原明良、団野大成
37期生2021年永島まなみ、古川奈穂、横山琉人
38期生2022年今村聖奈、佐々木大輔、西塚洸二
39期生2023年田口貫太、河原田菜々、小林美駒
40期生2024年高杉吏麒、吉村誠之助
41期生2025年上里直汰、遠藤汰月、谷原柚希、田山旺佑、舟山瑠泉、森田誠也、和田陽希

※所属や氏名は卒業時点のJRA公式名簿に準拠しています。

歴代名簿から見える競馬界の変化

1980年代の卒業生には、武豊や柴田善臣、横山典弘など、長年にわたって中央競馬を代表してきた騎手がいます。

1990年代には福永祐一、和田竜二、池添謙一らが登場。2000年代以降は川田将雅、松山弘平、坂井瑠星など、GⅠ戦線で存在感を示す騎手が続きます。

2010年代後半から2020年代には、女性騎手の活躍も目立つようになりました。

特に37期生以降には永島まなみ、今村聖奈、河原田菜々、小林美駒など、女性騎手が複数の期にわたって卒業しています。

こうした変化は、競馬学校が単に騎乗技術を教える場所ではなく、競馬界の次世代を継続的に育てる役割を担っていることを示しています。

【有名騎手の出身期】武豊・川田将雅・柴田善臣は何期生?

競馬学校卒業生を調べる際、特に検索されるのが著名騎手の出身期です。

生年月日やデビュー年だけでは分かりにくい期別も、JRA公式の卒業者名簿を確認すれば明確になります。

武豊は3期生・1987年卒業

武豊騎手は、第3期生(1987年卒業)です。

1982年の競馬学校開校から5年後に卒業し、1987年3月にJRA騎手としてデビューしました。

卒業同期には蛯名正義騎手らがいます。

武豊はデビュー直後から注目を集め、その後も数々の大レースで実績を重ねてきました。日本競馬を象徴する存在として長年にわたり活躍していることから、競馬学校の歴代卒業生を語るうえで欠かせない人物です。

川田将雅は20期生・2004年卒業

川田将雅騎手は、第20期生(2004年卒業)です。

同じ期には丹内祐次、津村明秀、藤岡佑介、吉田隼人といった、現在の中央競馬でも知られる騎手がいます。

20期生は、複数の実力派騎手を輩出した世代です。

川田騎手は2004年にJRA騎手としてデビューし、その後、国内外の大レースで実績を積み重ねてきました。

柴田善臣は競馬学校の1期生

柴田善臣騎手は、第1期生(1985年卒業)です。

競馬学校が開校して最初に卒業した世代の一人であり、同校の歴史を象徴する騎手です。

第1期生には須貝尚介なども名を連ねています。

なお、柴田善臣が1期生、武豊が3期生という関係は、卒業者名簿を調べる際に押さえておきたい基本情報です。

女性騎手の代表例も期別で確認

女性騎手の出身期も、近年の競馬学校を理解するうえで重要です。

- 永島まなみ:37期生、2021年卒業
- 今村聖奈:38期生、2022年卒業
- 河原田菜々:39期生、2023年卒業
- 小林美駒:39期生、2023年卒業
- 谷原柚希:41期生、2025年卒業

特に永島まなみと今村聖奈は、1期違いの先輩・後輩に当たります。

このように期別を把握すると、騎手同士の世代的なつながりや、女性騎手の育成が継続していることも理解しやすくなります。

【2025年の41期生】卒業した7人のプロフィールと所属先

2025年2月に卒業した第41期生は、7人です。

JRAが2025年2月11日に発表した新規騎手免許試験の合格者にも、この7人全員が含まれました。

騎手免許は2025年3月1日付で交付され、JRA騎手としての活動が始まりました。

41期生の卒業者名簿

JRA公式の卒業者名簿に掲載されている7人は次のとおりです。

- 上里直汰:美浦所属
- 遠藤汰月:美浦所属
- 谷原柚希:美浦所属
- 田山旺佑:栗東所属
- 舟山瑠泉:美浦所属
- 森田誠也:栗東所属
- 和田陽希:栗東所属

41期生で注目されたポイント

上里直汰騎手は沖縄県石垣島出身で、JRAの騎手として初めて沖縄県出身者となったことで注目されました。

また、和田陽希騎手は和田竜二騎手の長男です。父も競馬学校の卒業生で、1996年卒業の12期生に当たります。

谷原柚希騎手も女性騎手として新たな世代に加わりました。

41期生は7人全員が騎手免許試験に合格した世代です。

この実績を踏まえると、翌年の新人騎手がゼロになるという事態が、いかに異例だったかが分かります。

【2026年は卒業生ゼロ】42期生の退学・留年はなぜ起きた?

2026年の競馬界で大きな話題となったのが、JRA競馬学校の騎手課程から卒業生が一人も出なかったことです。

1982年の開校以来、騎手課程から新人騎手が誕生しない年は初めてでした。

42期生は7人が入学、4人が退学・3人が留年

第42期生は2023年4月に入学しました。

入学者は男女合わせて7人。応募者は192人で、厳しい選考を通過した生徒たちでした。

ところが、約3年間の教育期間中に退学や教育期間の延長が相次ぎます。

2025年9月に報じられた内容によると、7人の内訳は次のとおりです。

- 退学:4人
- 教育期間の延長(留年):3人
- 2026年春の卒業予定者:0人

この結果、2026年3月に競馬学校を卒業してデビューする騎手がいなくなりました。

例年行われてきた卒業式や模擬レースも実施されないことになりました。

42期生の退学・留年の理由

2025年9月22日のJRA定例記者会見で、菊田理事は42期生の状況について説明しました。

退学や留年の背景として挙げられたのは、けが、体重管理、規則の遵守、学力、体力などです。

特に騎手という職業では、体重管理が競技生活の基本になります。

JRA競馬学校では、入学時だけでなく在学中も体重管理が求められます。生徒は毎朝、寮で体重を測定し、年齢に応じた指定体重を守らなければなりません。

また、騎手には競技上のルールや法令、コンプライアンスを守る姿勢も不可欠です。

ただし、7人それぞれについて、どの理由が退学・留年に直接結びついたのかという個別の詳細は公表されていません。

JRAは教育基準を引き下げない方針

JRAの菊田理事は2025年9月の会見で、騎手に求める水準について、ハードルを下げる考えはないと説明しました。

その背景には、公正競馬を守る責任があります。

騎手は競走馬に乗る技術だけでなく、レースの公正性を支える立場でもあります。判断や行動の一つひとつが、競馬全体への信頼に直結します。

2026年4月7日の第45期生入学式でも、緒方一徳校長は42期生の卒業者がゼロとなった事実を取り上げました。

校長は、入学して3年間在籍すれば自動的に騎手になれるわけではないと新入生に伝えています。

この言葉には、騎手という職業に求められる責任の重さが表れています。

2026年はJRAの新人騎手そのものもゼロに

2025年10月2日には、2026年度のJRA新規騎手免許試験の第1次合格者が発表されました。

受験者は9人でしたが、合格者は該当者なし。

競馬学校の42期生から卒業予定者がいないことに加え、外部からの受験者も第1次試験を突破できなかったため、2026年3月にJRAからデビューする新人騎手はゼロとなりました。

つまり、単に競馬学校の卒業式がなかっただけではありません。

地方競馬などからの移籍を含めても、2026年3月に新たにJRA騎手としてデビューする人がいないという異例の年になったのです。

【騎手課程の3年間】競馬学校の教育内容と卒業後の進路

競馬学校に入学した生徒は、約3年間の教育を受けます。

ただし、学校で3年間学べば自動的にJRA騎手になれるわけではありません。卒業後に騎手免許を取得する必要があります。

1年目から約1年半:基礎課程

最初の約17.5か月は基礎課程です。

主な教育内容は次のとおりです。

- 乗馬や走路騎乗などの基本技術
- 騎乗姿勢やバランス感覚の習得
- 筋力・体幹を鍛えるフィジカルトレーニング
- 競馬関連の法令や規則
- 馬の習性や心理などの専門知識
- 日常生活における体重管理

騎手は馬上で身体のバランスを維持しながら、馬の動きを妨げずに指示を伝える必要があります。

そのため、単に馬に乗る練習を重ねるだけではなく、身体能力と馬に関する知識を並行して身につけます。

実践課程前期:約1年間

基礎課程を終えると、実践課程に進みます。

前期には美浦または栗東のトレーニング・センターで厩舎実習を行います。

調教師の指導のもとで調教騎乗などを経験し、競馬の現場で必要になる技術を学びます。

競走馬の状態を把握することや、調教師、厩舎スタッフとの連携も重要な学習内容です。

実践課程後期:約半年

実践課程の後期には競馬学校へ戻り、模擬レースなどを通じてレースで必要な技術を磨きます。

実際の競走を想定した訓練では、スタート、位置取り、進路判断、ペースへの対応などが求められます。

ここまでの教育を通じて、プロの騎手として必要な実践力を養います。

卒業後にはJRA騎手免許試験が必要

JRAの説明によると、騎手免許試験では次のような内容が審査されます。

- 学力に関する筆記試験
- 口頭試験・面接
- 騎乗技術試験
- 身体検査
- 人物考査

試験に合格し、騎手免許を取得して初めてJRA騎手として活動できます。

卒業後は美浦または栗東のトレーニング・センターにある厩舎に所属し、騎手としてのキャリアをスタートさせます。

このため、競馬学校の卒業とJRA騎手としてのデビューは、厳密には別の段階です。

【2026年以降の動向】43期生・44期生・45期生と次世代の育成

42期生の卒業者ゼロは競馬学校の歴史に残る出来事ですが、騎手養成そのものが停止したわけではありません。

2026年には第45期生が入学し、次の世代の育成が続いています。

2026年4月には45期生7人が入学

2026年4月7日に行われた第45期生の入学式には、7人が参加しました。

応募者は195人で、20倍を超える競争を経て選ばれた生徒たちです。

42期生の卒業者ゼロという結果を受け、学校側が新入生に騎手としての責任や規律の重要性を改めて伝えた点も注目されました。

2027年4月には46期生9人が入学予定

さらに2026年10月23日、JRAは2027年度の競馬学校騎手課程、第46期生の入学試験合格者を発表しました。

合格者は9人で、内訳は男性6人、女性3人です。

応募者は237人、一次試験受験者は223人。そこから二次試験を経て9人が選ばれました。

これは、42期生の問題があった後も、騎手を志す人材が競馬学校を目指していることを示す数字です。

ただし、入学者数は将来の卒業者数や騎手免許取得者数を保証するものではありません。

42期生の問題から見える今後の課題

今後の競馬学校に求められるのは、技術指導と生活面の指導を両立させることです。

騎手の仕事は、競走当日の騎乗だけで成り立つものではありません。

日常的な体重管理、馬の健康状態の把握、厩舎関係者との連携、競馬法規やルールの理解など、幅広い能力が必要になります。

一方で、教育期間中の生徒がどのような問題を抱えているのかを早期に把握し、適切な支援につなげる仕組みも重要です。

JRAが求める基準を維持しながら、若い人材をどのように育てていくか。42期生の出来事は、競馬学校の教育体制を考えるうえでも大きな課題を残しました。

【競馬学校卒業生】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:武豊は競馬学校の何期生ですか?
A1:武豊騎手は第3期生です。1987年に卒業し、同じ期には蛯名正義騎手らがいます。

Q2:川田将雅は競馬学校の何期生ですか?
A2:川田将雅騎手は第20期生です。2004年卒業で、丹内祐次、津村明秀、藤岡佑介、吉田隼人らが同期です。

Q3:柴田善臣は競馬学校の1期生ですか?
A3:はい。1985年卒業の第1期生です。JRA競馬学校の最初の卒業世代に当たります。

Q4:今村聖奈と永島まなみは何期生ですか?
A4:永島まなみ騎手は37期生で2021年卒業、今村聖奈騎手は38期生で2022年卒業です。

Q5:2025年の競馬学校卒業生は何人ですか?
A5:41期生の7人です。上里直汰、遠藤汰月、谷原柚希、田山旺佑、舟山瑠泉、森田誠也、和田陽希の各騎手が卒業しました。

Q6:2026年に競馬学校の卒業生がゼロになったのはなぜですか?
A6:2023年入学の42期生7人について、4人が退学、3人が教育期間の延長となったためです。2026年春の卒業予定者がいなくなり、開校以来初めて競馬学校出身の新人騎手が誕生しない年となりました。

Q7:競馬学校を卒業すれば必ずJRA騎手になれますか?
A7:いいえ。卒業後にJRAの騎手免許試験に合格し、騎手免許を取得する必要があります。卒業と騎手デビューは別の段階です。

Q8:競馬学校の騎手課程は何年間ですか?
A8:約3年間です。基礎課程、トレーニング・センターでの厩舎実習、競馬学校に戻っての模擬レースなど、段階的に教育を受けます。

まとめ:競馬学校卒業生の歴史と2026年以降の注目点

JRA競馬学校の卒業者名簿には、1985年の第1期生から2025年の第41期生まで、累計313人の卒業生が記録されています。

柴田善臣は1期生、武豊は3期生、川田将雅は20期生。さらに永島まなみは37期生、今村聖奈は38期生と、世代ごとに競馬界を代表する騎手が誕生してきました。

2025年の41期生は7人全員が騎手免許試験に合格しましたが、2026年は42期生の退学・留年によって卒業生ゼロという歴史的な空白が生まれました。

ただし、2026年には45期生7人が入学し、2027年入学予定の46期生も9人が合格しています。

今後注目したいのは、42期生の教育期間延長後の動向、43期生以降の卒業実績、そして新しい世代の騎手がどのような活躍を見せるかという点です。

競馬学校の卒業者名簿は、単なる騎手の出身期一覧ではありません。日本競馬を支えてきた人材の歴史と、次世代の競馬を担う人材育成の現状を知るための重要な記録です。

主な確認資料: JRA公式「騎手課程卒業者名簿」「騎手になるには」「競馬学校Q&A」、JRAの2026年度騎手免許試験発表、日刊スポーツの2025年9月・2026年4月の報道、2025年41期生の騎手免許合格者報道、JRAの2027年度第46期生入学試験発表。